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【ONE48】10勝、全てが1Rフィニッシュのナシューヒン戦に向けて――朴光哲「順番を守って、○戯から」

kotetsu-boku【写真】パブ・フェイスオフではステージ上でマスクを脱ぐことがなかった朴。ONEのスタッフの信頼感も厚い(C)MMAPLANET

11日(金・現地時間)にシンガポール・カランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE48「Defending Honor」。同大会で朴光哲がティモフィ・ナシューヒンと対戦する。

レコード10勝2敗、10勝の全てで1RでKOもしくは一本勝ちしているフィニッシャーを相手に背水の陣で挑む朴。そんな彼を宿泊先の部屋に訪ねると、そこは悪臭が充満していた。


――計量終えて、顔が優しくなる朴光哲選手です。今の心境を教えてください。

「良い感じですね。ドリアンも食べました。前回のナラントンガラグ戦はドリアンを食べ過ぎて失敗したけど、今回は調子良いです」

――そのドリアンですが、エレベーターを下りた時点でなんとなしに腐った玉ねぎのような臭いがしていると思ったら、この部屋が原因だったのですね。強烈な臭いが充満しています……。

「ドリアンは甘い玉ねぎのような味で、触感がフグの白子。絶対に皆食べてほしいです。まぁ、俺のゲップも相当なものだと思います」

――そんな匂いさえも明日の武器にしてほしいです。ではティモフィ・ナシューヒンの印象をお願いします。

「若くてイケイケですね。ケージの中で何をやるのか、しっかりと理解していますね。半分以上がファイターは何となく入ってきているのとは違います。やることは……自分の距離に入ったら思い切り殴る。相手の打ち終わりを狙っています。だからタイミングをずらして……交通事故的な試合をすると分が悪いのは絶対です」

――特に気を付ける部分はどこになりますか。

「思い切り打ってくる右ストレート、そこの返しの左フックですね。このストレート&フックは警戒しないといけないです。思い切りが良いし、つんのめっているけど振った後に崩れることがないので」

――テイクダウンもなかなか難しい?

「でもテイクダウンも織り交ぜて、戦おうとは思っています」

――とにかくヒザ十字には気を付けてください。

「なんでやねん(笑)。村濱(天晴)さんが喜んじゃいますよ。俺の試合なると、その話ばっかで。もう14年前の試合っスよ(笑)」

――まぁ、お約束ということで。ナシューヒンは怖い相手ですが、勝てばゲインの大きな相手でもあります。

「負ければフェードアウトですけどね……」

――でも朴選手はONEに欠かせないキャラになっているような気がします。

「俺、関係者受けは良いんですよね(笑)。まぁ、勝たなければ……ファイターなので」

――勝機をつかむ攻撃は何になるでしょうか。

「もちろん、右を当てたいんですけど、それを当て急ぐとロクなことがないです。だから順番を守って、前戯からちゃんと組み立てていきます」

――前戯……生かさせていただきます。

「前戯がなくて、いきなり挿いれようとしてもダメです」

――そのためには朴選手のリズムで戦うことが絶対になってきますね。それができなくて、いきなり挿入しようとしても失敗すると。

「確かに……それじゃあ『ダメよ』ってなります。相手がちゃんと準備を整えて、挿れたいですね」

――MMAPLANET史上、最も下品なインタビューありがとうございます(笑)。真面目な話、ナシューヒンはキャリア10勝2敗、すべての試合が1R決着です。

「長引かせたらってことですか? スタミナより、どっちのペースで戦うことになるのか。プレッシャーを掛けている方は疲れない。逆にいくらスタミナがあってもプレッシャーを掛けられると、疲れますからね。その点では、本当に俺がかき混ぜてスクランブル・ゲームに持ち込めば消耗します。

それをちんたらお見合いしていたら、向こうは疲れない。上手く攻められないと混乱を与えないといけないですね」

――ドリアン・パワーで勝利を期待しています。

「あれだけ試合が終わるまでドリアンは食わないって言っていたのに……。まず、どれだけ値段を張ってもこれだけの質のドリアンは日本では食えないです。今回はドリアンのお陰で勝てたって言えるようにしますよ」

――ドリアンと下ネタだらけのインタビューでした。

「もうドリアンすら、卑猥に聞こえてきますね(笑)」

■ ONE48対戦カード

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] 青木真也(日本)
[挑戦者] エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] マラット・ガフロフ(ウクライナ)
[挑戦者] ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
サミール・ムラベット(ベルギー)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ミシェル・ニコリニ(ブラジル)
モナ・サミル(エジプト)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ロジャー・フエルタ(米国)
エイドリアン・パン(豪州)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
朴光哲(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ベネディクト・アン(シンガポール)
アマド・ムスタバ(パキスタン)

<女子フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ティファニー・テオ(シンガポール)
ワラー・アバス(エジプト)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
モハマド・ハイダー(マレーシア)
ニコ・ソーナルテ(シンガポール)

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