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【Bellator159】ウォーレンを投げ捨てた男コールドウェルに対し、タイマングロの対抗いや抵抗策は?

Caldwell【写真】レスリング時代よりも体重を落としてMMAを戦うコールドウェル、リカバリーもそれだけ多そうだ (C)BELLATOR

22日(金・現地時間)、カンザス州マルヴェニのカンザススター・アリーナでBellator 159「Caldwell vs Taimanglo」が開催され、メインでは大会名にあるようにダリオン・コールドウェル×ジョー・タイマングロのバンタム級戦が組まれている。


1987年12月生まれの28歳、低年齢化しているMMAにあって新鋭とは形容し辛いが、中堅では決してない──今後が非常に楽しみなファイター、その筆頭格がコールウェルだ。ノースカロライナ大時代に2度のD-1オールアメリカン・レスラーとなり、NCAAも制している。大学卒業後はフリースタイルで五輪出場を目指していたが、度重なるケガによりその道を諦め、「テイクダウン後に関節技を極められる方が、人生が豊かになる」とMMA転向を果たした。

キャリアは9勝0敗、まだ経験は多くないが7戦目で現在、パンクラスで猛威を振るうハファエル・シウバを破り、今年の3月にはジョー・ウォーレンをRNCで倒している。このウォーレン戦がすさまじかった。元グレコ世界王者をシングルレッグ+足払いで倒し、バックを制するや豪快なバックスロー、さらにはワンフックで背中を伸ばしてRNCと、まさに圧巻の強さを見せつけタップを奪っている。あれほど一方的に敗れたウォーレンの姿を目にしたのは初めてだった。

打撃を身に付けるためにニュージャージーから南カリフォルニアに移り住み、ピナックルジムで打撃と柔術を学ぶコールドウェル。アリゾナではレスリング系ファイターが揃うパワーMMAでもトレーニングし、テイクダウン&コントロールを軸にサブミッションと打撃を融合、MMAファイターとしての完成度をあげてきた。

そんなコールドウェルに対し、グアム出身のタイマングロが優る点があるとすれば──戦術面か。アライアンスMMAに所属し、現在3連勝中でベラトールでは5勝2敗という結果を残しているタイマングロ。一発はあるタイマングロだが、真っ向勝負でコールドウェルに太刀打ちできないことは、名将エリック・デルフィエロなら嫌というほど理解しているはずだ。

タイマングロは打撃が当たるやや遠目の距離で、勢いよくパンチを振るい──その実、当たっているのはローが多いというファイトでジャッジの印象を良くし、相手が踏み込んだところでカウンター狙いという戦略を持って勝利を重ねてきた。

戦っている振り的なファイトだが、これが現在MMAでは有効だ。とはいっても、コールドウェルはウォーレンをテイクダウンしたレスリング能力がある。どんどんタイマングロの距離を潰してくるだろう。そうなるとスプロールして離れる、あるいはテイクダウンに合わせてパンチを入れることが必要となってくるが、決して簡単ではない。タイマングロとしてはとにかく真っ直ぐ下がらない、角度をかえ組み終わりにローやヒザなど、コールドウェルの姿勢が乱れているところで細かい打撃を入れてダメージを蓄積させたい。コールドウェルはシウバのギロチンや足関節というサブミッションをことごとく防いだようにディフェンス力も高く、ポジションを取っていない形からの絞めや関節技は通じないという予想が成り立つ。タイマングロとして初回と2Rでコツコツとした打撃で前足、もしくはボディへの攻撃を効かせていくのが一番の良策。

つまり事前の予想としては、コールドウェルが圧倒的に有利なこの一戦。その勝ち方によっては、ドゥドゥ・ダンタスへの挑戦権獲得もあり得るだけに、タイマングロが如何に粘るか=コールドウェルが如何様にして勝利を手にするのかという期待を基に、その勝負を行方を見守りたい一戦といえるだろう。

■ Bellator159対戦カード

<バンタム級/5分3R>
ダリオン・コールドウェル(米国)
ジョー・タイマングロ(グアム)

<ライト級/5分3R>
メルヴィン・ギラード(米国)
デヴィッド・リッケルズ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ダニエル・ヴェイケル(ドイツ)
エマニュエル・サンチェス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
フィリッピ・リンズ(ブラジル)
ギルヘルミ・ヴィアナ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
ブルーナ・エレン(ブラジル)
ジェシカ・ミドルトン(米国)

<ミドル級/5分3R>
マニー・メラズ(米国)
トレイ・オグデン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
クリス・ハリス(米国)
マット・フォスター(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ブルーナ・ヴァハガス(ブラジル)
エミリー・ダコート(米国)

<フェザー級/5分3R>
ギャストン・レイノ(ウルグアイ)
LJ・ハームレック(米国)

<ライト級/5分3R>
マーシオ・ナバーロ(ブラジル)
フェルナンド・マルチネス(アルゼンチン)

<バンタム級/5分3R>
ジョニー・マリゴ(米国)
アンディ・ライリー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジョシュ・ファイファー(米国)
ヘンリー・リンジー(米国)

<フェザー級/5分3R>
チューカ・ウィリス(米国)
ブランドン・フィリップス(米国)

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