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【Special】「一緒に強くなろう」──北岡悟にとってのパンクラスイズム横浜とは<02>

Satoru Kitaoka【写真】ケージのなかで自らの練習を行う北岡。次の試合は6月26日に迫ってきている(C)MMAPLANET

パンクラスイズム横浜をオープンさせた北岡悟。強面、ハードな印象のある彼だが、一般クラスの指導はまるで別の顔を以前から持っていた。

そんな彼が一国一条の主となり、パンクラスイズム横浜ではどのような空気が流れているのか。北岡が目指す、プロファイターと一般会員が時間と場所を供給できる空間について尋ねた。

<北岡悟インタビューPart.01はコチラから>

──一般会員さんとプロが時間と場所を共有するパンクラスイズムですが、現役ファイターとして欠かせないプロ練習はどのように行われているのでしょうか。

「プロ練習とせず、『選手練習』という時間になっています。プロ練習とう名前にしなかったのは選手志望の子なら一緒の時間にトレーニングをしてもらっても良いということです。アマチュアの子でも参加できます。

ウォーミングアップとか一緒にやり、混ざることができない練習だと、サンドバックを蹴ったり、見学をしてもらっても構わないです。やっているときも、余ったスペースで体を動かしてもらうことは全く構わないですし。まだ、プロと一緒にガンガンできる子は当然いないですからね」

──先ほど話に出たフィジカルのクラスもそうですが、プロの練習を見ながら、身体を動かすというのは──好きな会員さんにとってはたまらないでしょうね。

「最近では打撃のクラスにも参加して、川村や川原にミットを持ってもらっているのですが、その時は皆の視線を感じますね(笑)」

──価格設定がかなり低目になっています。

「それはもう敷居を低くするためです。道場に入門しやすくする。たくさんの人に入っていただいて、たくさんの人に楽しんでもらいたいので」

──北岡選手はハードなイメージがありますが……、楽しい雰囲気を大切にしているのは、ロータスでの指導などを見ていても理解できます。

「もちろん、楽しくやって欲しいです。でも、それは楽をするのとは違うんです。それに皆、凄く追い込まれるのが楽しそうで(笑)。ドM というか、練習の最後には毎回サーキットを一生懸命にやって。朝っぱらから結構厳しいトレーニングをしたり。一番上の人は70代の方で、40代の人が多いですね。若者も来てくれますが、少し不思議な空間です」

──ケージを使って、無限ループ直伝などは?

「ケージは使ってもらっていますけど、やりたがる人はいないです(笑)」

──なるほど。だいたい指導は北岡選手と他4名の指導者で回しているという形なのですね。

「あとは土曜日・夜の選手練習前にロータスから八隅(孝平)さんか古賀(靖隆)が来てくれて、『打ち込み技』クラスを受け持ってもらっています。これは選手用ですが、もちろん一般の会員さんも参加可能です。やれることをやってもらって、できないところは自分の運動をするような感じになっています」

【写真】北岡悟が引き継いだパンクラスイズム、残すために門戸を広げるのが北岡イズムだ(C)MMAPLANET

【写真】北岡悟が引き継いだパンクラスイズム、残すために門戸を広げるのが北岡イズムだ(C)MMAPLANET

──選手と一般会員さんの間の垣根がないのが、北岡選手のパンクラスイズム最大の特徴ですね。

「あのままだったら、パンクラスイズムを名乗る人間がいないまま無くなっていました。ただし、残すとしても自分のなかの拘りのなかで完結させるのか、それとも広げるのか──という部分で、ジムを自分でやるなら残す後者を採りました。残すということは門戸を広げて、たくさんの人に楽しんでもらいたいということなので。

ただし、上のレベルの人が、下のレベルの人を壊しにいくようなことがあっては問題外なので、その辺りは注意を促しています。非常に性格が悪い人でないと、そんなことは起こらないとは思っていますが……」

──周囲にプロ選手がいて、強さを見せつける相手が違うという話になりますしね(笑)。

「そう、そこなんです。今はいないですが、そういう人間がいれば、『だったら選手練習に参加して』っていつでも言えますから(笑)。調子こけないようにはしておきたいです。

まぁ、一般の人が調子こいていても、その横で自主練習に来たDJが本気のシャドーとか続けているんですよ。そういう部分では、僕らはどこかで怖さは持っているのかもしれないですね。

普通のジムだと、DJのように変な声を挙げて練習していると、引かれる雰囲気だろうし。でも、僕はそんな彼を尊重しているので。皆も分かってくれます。結果、良い感じの雰囲気が出来上がっているのかと」

──完全な融合ではなく、プロと一般会員がそれぞれに理解を示して共有しているような感じですね。

「選手には凄く厳しいモノを求めています。そういうモノです。でも、ソレをやりたくない人がいます。MMAとの向き合い方も人それぞれ。自分のしたいことを道場でやってもらう。一般の会員さんもプロも、型にはめようとは全く思わないです。そのクラスのルールには極力従ってもらいたいですけどね……。その練習に交わるには従うべきだと思っています」

<この項、続く>

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