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【PXC37】PXCバンタム級王者・田中路教(02)「もっとアグレッシブに」

PXC Bantamweight champion

【写真】泣き顔の後はリングガールと、その友人(?)と鼻の下を伸ばす新チャンピオン。とにかくフィリピンのファンは熱狂的。ライブは3000人規模でも、TV中継されており100万人規模で視聴されているため、帰国の際の空港での認知度も日本では考えられない状態のようだ(C)MMAPLANET

18日(土・現地時間)にPXC37クリサント・ピットピットンゲに判定勝ちを収め、PXCバンタム級王座を獲得した田中路教インタビュー後編。

組技、そして寝技で思わぬ苦戦を強いられた新チャンピオン。なぜ5Rに上を取られたのかを、師・勝村周一朗が説明し、さらにPXCでの経験、今後を尋ねた。

<インタビューPart.1はコチラから>

勝村 サイドから首を殺して抑え込んでいたら、金網を蹴ってこられたんだよ。ハーフだったら、返されることなかったんだろうけど、サイドだったから逆にピットピットンゲの両足が自由になって。ケージに登っていかれて、クルッと返されちゃって。

――ただ、レフェリーは『グローブを掴むと即減点だ』と、わざわざそこを強調していたに関わらず、ノーチェックでした。

「メチャクチャ掴まれましたね。全然動かないなと思って見てみたら、ガッチリと腕が入っていました(笑)。全くペナルティにならなかったですね。あと、ガードからカカトで顔面を蹴られたんですけど、アレはOKなんですか?」

――田中選手がスタンド状態ならOKではないですか。カカトを使って蹴ってはいけないのは、グラウンド状態だろうが肝臓の辺りですよね。

「そうなんですか。いろいろと細かいところがあるんですね」

――納得がいかなかったという最後の場面、サイドを取られて頭を抱えて引き寄せ、タイムアップまで待ちました。このまま逃げ切れるという気持ちだったのでしょうか。

「正直、ソレもありました。離されて殴られるのがメッチャ、怖かったです。パウンドを一発でももらったら終っちゃうかもしれないので、それが怖かったです。

今回は、いや今回も――ですね。良い経験をさせてもらえました。PXCに出てから、色んなタイプの選手と、色んな試合ができて本当に良い経験になっています。日本人で、ピットピットンゲみたいな選手なんていないじゃないですか」

――では、タイトル奪取したことで卒業ではなくて、これからは防衛戦を行っていくという予定ですか。

「そうですね。結局、どのタイミングでUFCに行けるのかも分からないですし、防衛戦をしていこうと思っています」

――仮にこの時点でUFCからオファーがあったとして、タイトル戦まで生き残る力が田中選手に備わっているという自信は?

「う~ん、チョットないッスかねぇ。ただ、UFCで戦うことができるようになれば、僕自身のレベルもどんどん上がっていくと思うんです。1試合、1試合ごとに戦い方だけでなく、考え方も変わっていく。自然とUFCで戦っていくレベルになっていくんじゃないかとも思います。ただし、現状の力で戦い切るのは無理ですよね。だから、PXCの防衛戦をこなしながら経験を積みたいです。この試合で5Rを戦えたのも凄く良かったです」

――ジャッジ3者とも48-46でした。

勝村 2Rから4Rの間で、10-8を貰っているってことなんですよね。

――で、1Rと5Rを失っている。

「5Rもですか……。う~ん。今後に生かせる試合になりました」

――次の話はもう来ていますか。

「アッ、何か来ているみたいです」

勝村 ラッセル・ドゥワンとカイル・アグオンの勝者とやることになりそうです。

――ドゥワンは11月のPXC初戦で勝っている相手なので、PXC側とすればグアムの新鋭アグオンに期待しているようですね。あの選手はバンタム級とは思えない体をしていますね。

勝村 そうそう、アグオンが勝ったらということみたいで、ドゥワンはないようです。

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「アッ、そうなんですか。でも、アグオンとはやってみたいです。あの手の長さは、それこそPXCだから経験できる相手なんで。米国に行ったら、ああいうタイプもチョコチョコいるじゃないですか。ぶっちゃけ、そこまでのレベルじゃないので、今のうちにああいうタイプとやっておきたいです。ラッセルはまぁ、もう1回勝っている相手なんで、それほどやりたくはないですし」

――では、8月の次回大会で対戦相手が決まるということは、少し試合期間が空くことになりそうですね。

「あっ、そんなに空いちゃうんだ。でも、ノンタイトルで出ても良いですよね」

勝村 そこは難しいんじゃないかな。また、これから交渉っていうか、お願いするけど。まぁ、初防衛戦が10月とか11月になるんだったら、8月にノンタイトルやりたい?

「いや、今は別に何とも……。正直、試合のことは考えたくないので(笑)」

勝村 なら、前に言っていたみたいに8月にアルファメールへ行くとか。タイミング的にも良いんじゃない。

「この前の試合から今回の試合まで、全く時間がなかったので、自分が強くなるための練習ができていないんですよね。アルファメールに行ったのは良かったですけど、そういう意味では少し空くのも良かったかと思います。正直、ケガとかも治したいので。だから少し休みたいですね」

―今回のタイトル戦、苦労したけど、勝てた。そういう意味では非常に意義のある勝利だったと思います。

「……」

――スカッと勝ちたかったですか。

「もっとアグレッシブにいきたかったです」

――という泣き虫チャンピオンでした(笑)。

「いや、それはチョット。アレは皆の喜んでいる顔を見たら、一気に込み上げてきちゃって……」

勝村 いや、そんなに喜んでいないよ。ベルトはどうせ、アルファメールに飾られるんだろうし(笑)。

「そんなことはないですよ。これはちゃんとグランドスラムに持って帰りますって(笑)。必ず持って帰ると約束したんで。BJさんもOFCで戦っているし、これからジムにベルトが増えればと思っています」

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