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【PXC37】バンタム級王座挑戦、田中路教(01)「本当に人間??」

Michinori Tanaka

【写真】ゴールデンウィーク最終日もグランドスラムで朝の9時からプロ練習を行っていた田中路教。色々と米国での練習で感じ入ることがあったようだ (C)MMAPLANET

18日(土・現地時間)、フィリピンはマニラのイナレス・スポーツセンターで開催されるPXC37 でクリサント・ピットピットンゲの持つPXCバンタム級王座に挑戦する田中路教。

3月のグアムでの勝利後、米国カリフォルニア州サクラメントのチーム・アルファメールで出稽古を行っていた田中に現地で感じた世界を語ってもらった。

――18日のPXCバンタム級選手権試合まで、もう2週間を切りました。ゴールデンウィーク返上で、練習漬けの日々ですね。

「もちろんですッ!! ゴールデンウィークは関係ないです。皆、変わらず練習にきていますし。水垣さんも毎週火曜日の八景ジムの打撃練習は付き合ってもらっています。前の練習が終わってからサクラメントのアルファメールに行って、戻って来てから少しケガもあったので少しだけ休んだのですが、ずっと追い込み続けたような感じです」

――対戦相手、王者クリサントス・ピットピットンゲの印象を聞かせてください。

「う~ん、パンチと力が強いなぁと」

――それだけですか(笑)。ケージのなかであの打撃を振り回す相手は、かなりプレッシャーがありそうなのですが。

「あぁ、そんな風に考えたことはなかったですね。まぁ、パンチは当たった時は当たった時でしょうがないので。いつも水垣さんのパンチをもらっているんで、あんまり気にしないです(笑)。水垣さんと向かい合うって、怖いんです。一番怖いですね。

恐怖心を植え付けられているのもあるんでしょうけど、下がらずに打たないといけないんで、水垣さんとの打ち合いっていうのは怖さを克服する練習でもあります」

――怖がることなく打てて、かつディフェンスの質を上げたいですね。

「そうですね、渡辺会長にもいくつか教わって。以前は距離を詰められると殴り合うしかなくて、水垣さんのパンチも見えなかったのが、最近はようやく見ることができるようになりました。見る勇気が必要だということも教わりました。ほんと、実際にガチのスパーをやった人間なら分かると思うんですが、プレッシャーは半端じゃないです。水垣さんは日本で一番強いバンタム級選手だと思います」

――そのプレッシャーを経験していれば、ピットピットンゲ戦も落ち着いて戦えそうですね。ところで先ほど、少し出たアルファメールの話を伺いたいと思います。

「押忍!!」

――かなり影響を受けたようだと伺っています(笑)。

「向こうで学んだことを、グランドスラムの練習でも持ち込みまくっています(笑)。海外を目指しているんだったら、今からやっておかないとダメだと思います」

――どこに大きな違いがあると感じましたか。

「オーソとサウスポーが関係ないという部分ですかね……。どっちの構えになっても戦えるようになっていないと。それはルドウィン・ラドウィックの教え方なんですけど、途中で構えが変わっても止まらずに打ちにいくっていう練習をやらされていました。

オーソもサウスポーも関係なく打ち込みをしていますし、そこを自分で練習することで、打てるようになるよりも外国人選手のああいう動きに慣れることができる。日本人選手だとオーソからサウスポーになると、動きが止ることが多いです。でも、向こうの選手は反対側からも攻撃できるから、そのまま打ってくるので、そういう動きに練習から慣れる必要があると感じました。

もちろん、自分がスイッチした後で、色んな動きができるようになることも大事だと思いますが、その前に相手の動きに慣れておくことが必要です。ずっと打ち込みをやっているので、練習方法という点ではそこが一番、印象に残っています。細かい技術指導もしてくれましたし」

――なるほど。凄い面々とのトレーニングが続いたと思いますが、肌を合せて一番ヤバいと感じた選手は誰でしたか。

「皆、言うと思いますけどチャド(・メンデス)ですね(笑)。コイツ、本当に人間かと思いました(笑)」

――スパーではボコられましたか。

「MMAスパーだとボコられるというところまではいかなかったですが、レスリングだと何もできなかったです。何ていうんでしょうね、部分部分、際の強さというのは日本では感じたことがなかった強さでした。ビックリしましたね」

――抑えるという部分でも、チャドはランス・パーマーと並んで自分はかなりのテクニシャンで、相当な巧さを持っているように思います。

「ランスは一緒にできなかったんです。でも、レスリングはあの二人がずば抜けているみたいですね。力じゃないです。テクニックです。それはジョゼフ(・ベネビデス)もそうで、抑え込みが凄かったです。サイドとから取られると、抑えるポイントを理解しているというのか、もうビクともしない。ジョゼフなんて、一階級下なのに……」

<この項続く>

■PXC37カード

<PXCバンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]クリサント・ピットピットンゲ(フィリピン)
[挑戦者]田中路教(日本)

<ライト級/5分3R>
シアフィオ・アブドゥル・サマッド(シンガポール)
ウェズレイ・マチャド(ブラジル)

<フェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
ネイト・ソーレル(米国/ハワイ)
キム・ジャンヨン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
リカルド・サプノ(フィリピン)
タクミ(日本)

<フライ級/5分3R>
ジェローム・ワナワン(フィリピン)
エルネスト・モンティーラJr(フィリピン)

<バンタム級/5分3R>
トロイ・バンチャグ(フィリピン)
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)

<ライト級/5分3R>
レノ・レミジオ(米国/ハワイ)
チャン・ホンソン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・モンタルバン(フィリピン)
ロランド・ディ(フィリピン)

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