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【UFC191】異次元の強さ、DJがドッドソンに力を差を見せつけ7度目の王座防衛に成功

<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
デメトリウス・ジョンソン(米国)
Def.3-0:50-45.49-46,49-46
ジョン・ドッドソン(米国/1位)

左前蹴りを繰り出したドッドソン。ジョンソンは右ハイを見せる。低く両手をマットにつけて挑発する王者は右ストレートを伸ばす。ドッドソンも左ボディを返し、右ジャブから左ストレートを狙う。サウスポーからオーソに戻し右ストレートを入れた王者が、テイクダウンを狙うがここは決まらない。ケージ中央に位置するのはチャンピオン、距離が詰まると細かいボディを入れたドッドソンにジョンソンが左を顔面に届かせる。続いて素早いシングルから足をリリースして右ハイを見せたジョンソン、館内がどよめく。

残り90秒、ジョンソンが右ストレートをダブルで繰り出し、右ハイからテイクダウンを狙う。ここも距離を取り直したドッドソンだが、手数は明らかに少ない。左ハイ&右前蹴り、右ロー、さらに右ハイと蹴りも多用したジョンソンが積極性で初回を取った。

2R、ドッドソンが左ストレートを放つと、ジョンソンはサウスポーからパンチを伸ばし、そのまま構えをオーソに戻して追撃を放つ。ドッドソンは蹴り足を掴んでテイクダウン、ハイガードのジョンソンに対し、自らスタンドへ戻る。今度はドッドソンの左の蹴りをキャッチしたジョンソンが、ケージに詰めてシングル。ここでも自ら足を離してハイを狙う。疲れないよう、それでも動き続けるチャンピオンに対し、ドッドソンは疲れないように戦いカウンターでダメージを与える作戦か。

やや前のめりになった王者のテイクダウン狙いを、切り返して上を取りかけたドッドソンだが、ここも深追いはしない。右を入れクリンチの王者、ヒザを合わせようとしたチャレンジャーは体を入れ替えてケージにジョンソンを押し込む。ウィーザー&片足というムエタイ流のディフェンスを駆使するジョンソンは離れて左右のハイキック、ドッドソンはパンチからボディへのヒザ、そして組み付く。前回の態勢のようにケージに詰められると、両足を浮かしてケージを背にした王者だが、これをすかしたドッドソンが崩しにかかる。素早い右ハイもクリーンヒットできなかったジョンソン。判断の難しいラウンドとなった。

3R、左ストレートから素早いシングルレッグでドライブしたジョンソンが、右フック&エルボー。ドッドソンの右のショートを連続して、ヒザをボディに入れる。離れ際のハイキックをブロックしたドッドソンに、王者のノーモーションの右ストレートが決まる。滑り込むようにシングルを仕掛けたジョンソンが、ケージ際にドッドソンは運び右エルボーを打ち込む。

ダブルヘのスイッチを防いだドッドソン、ジョンソンはスピニングバックフィストを狙う。続く局面で右に続く左フックをヒットさせた王者が、右ハイを続ける。ドッドソンの突進には余裕を持って距離を取る王者は、急所蹴りにも「ストップを掛けなくて良い」とレフェリーのブレイクを固辞する。思うにドッドソンを休ませたくないチャンピオンの選択、そのままケージに挑戦者を押し込んで削っていく。

ドッドソンも体を入れ替えるが、自ら距離を取り直した直後にパンチを被弾し、続いてシングルから左足を大きく振り上げられケージに押し込まれる。ここでもパンチから右エルボー、ついにダブルレッグで尻餅を着かせたジョンソン。ドッドソンも立ち上がったがすぐにダブルレッグで倒され、カウンターで組み付くも倒し切れない。終了間際に右ハイから、飛びヒザを見せた王者のハイペースにドッドソンが押されるラウンドとなった。

4R、ショートの連打で距離を詰めアッパーを入れるジョンソンは、ワンツーを打ち込みスピードでドッドソンを圧倒し始める。挑戦者もローを返すが、続く蹴りを掴まれ首相撲からヒザをボディに受ける。ドッドソンの左が王者を捉えるシーンは全くなく、攻めを凌ぐという展開が続く。組まれてボディにヒザを入れるドッドソンだが、ジョンソンは堀口恭司の左ミドルに動じない鋼のボディを持つ。と組みに切り替え、全体重を掛けてテイクダウンを狙ったドッドソンはここをスクランブルで防がれると、明らかにスローダウン。

残り90秒、体を入れ替え離れたジョンソンにドッドソンは懸命にクリンチを見せる。離れ際に左フックを被弾したドッドソンは、ダブルレッグで倒される。ケージを背にして立ち上がるも、完全に疲れた様子を見せてしまう。こうなると余裕を持って間合いを測ったチャンピオンは右ストレートを入れてラウンドを締めくくった。

最終回、フィニッシュするしか勝ち目がなくなったチャレンジャーだが、先手を取ることができない。ドッドソンは右ストレートを受け、テイクダウン狙いをスプロールし左ヒザをボディに入れるが、やはり左の拳を顔面に打ち込まないことには逆転に結びつかない。しかし、ケージに押し込まれ肩に担がれると、大きく持ち上げられテイクダウンを奪われてしまう。

余裕を持ってドッドソンから離れたジョンソンがワンツーを打ち込む。続いて王者は右を打ち込み、シングルレッグでドライブ&エルボー。またもダブルで持ち上げてスラムでドッドソンを叩きつける。ドッドソンは右ストレートを被弾し体がのけ反るなど、反撃のきっかけすら掴めない。ケージに押し込まれてなお、余裕の表情でヒザを入れたチャンピオンはタイムアップ後に前に出てきたチャレンジャーに、非常に冷めた視線を送った。

フィニッシュには至らなかったが、異次元の攻めを見せ続けたチャンピオン。コールを受ける前にドッドソンを労わるような言葉をかけたジョンソンは3‐0で7度目の王座防衛に成功した。

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