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【GRANDSLAM03】GTSに登場、日本でキャリアを積むコリアンファイター=ジョン・ダウン

Jung Da Woon【写真】幼い顔つきに多くのタトゥー、アンバランスなジョン・ダウンのとにかくアグレッシブなファイターだ(C)MOOZine

12日(土)に東京都江東区ディファ有明で開催されるGrandslam03。今回から同大会の新機軸としてスタートを切るのが、GTS(GLOBAL TRIAL SERIES)だ。国内の若い選手に国際戦の経験を与える──そんなGTS第一弾で木暮聡と対戦するのがジョン・ダウンだ。
Text by Choi Woo Suk

両親がプロMMAファイターを断念させるために、東京行きを強要した結果、現在に通じるという異色のコリアン・ファイターの実情に迫る。

──まず簡単な自己紹介からお願いします。

「チームPOMA(ポーマ)所属のジョン・ダウンと申します。また、未熟なものですが、精一杯頑張りあますので、宜しくお願い致します」

──随分と若く見えますね(笑)。

「1992年04月24日生まれ、韓国の数え方で24歳です」

──MMAを始めたきっかけを教えてもらえますか。

「高校の時に街の不良に恐喝され、お金を取られ殴られた事がありました。それを知った親に勧められ特攻武術(※韓国軍特殊部隊の軍隊武術)道場に通い始めました。そのあと、K-1やPRIDEを見で本格的にMMAを始めたいと思うようになり、ネットでジムを探すと、今の所属チームに行き着きMMAのトレーニングを始めるようになったんです。20歳の頃だったので2010年ですね」

──かなり耳もカリフラワー状になっていますし、相当グラップリングの練習を積んできたのではないですか。

「レスリンクは好きですが、耳は自分の不注意です。血を抜いたら少し休むべきなのに、練習を続けていたら炎症を起こしてしまい、血も抜けない状態になった挙句がこのザマです(笑)。カフェでバイトしているんですけど、お客さんの視線が痛いです」

──これまでのMMA戦績は4戦4勝ですね。

「ハイ。プロでは4勝です。判定勝ちが3度とTKO勝ちが一度あります。アマでは正確な数字は覚えていないですがキックボクシングで10戦ぐらい経験し、MMAはROAD FCのアマ部門であるセントラルリーグで1勝1敗でした。プロの試合は全て日本で戦ったモノです」

──全て日本というのも、今の韓国では珍しいキャリアの積み方です。

「最初はケージファイト・トーナメントという大会で一度勝ちましたが、そのまま大会が開かれなかったです。ちょうど、東京に3カ月間滞在して練習していた頃の話です。あとの3試合は大阪のWARDOGで戦ってきました」

──東京にはMMAの練習をしに行ったのですか。

「いえ、本格的にMMAでプロになろうと決めたことを知った親が、驚いてそんなことをさせないよう半強制的に東京に送り込んだのです(笑)。当時、兄が東京のHONDAで仕事をしていて、その兄の下で『仕事でも学べ』というのが親の言い分でした。でも、実際にはその兄が『好きなコトをやれ』と言ってくれて、東京でもMMAの練習をすることができたんです。今でも親も諦めたのか、あまり反対されなくなりました」

──当時はどこで練習をしていたのですか。

「新宿のHIDE’S KICKです。柔術はまだ白帯2ストライプルなのに、強い柔術家を真似てタトゥーをたくさんいれて笑われていました。特にどこで試合をするということに拘りはなくて、オファーがあるならどこでも戦いたいです。中国からのオファーもありますし、実現させたいですね。ただ、日本はデビューした場所ですし、試合の雰囲気も楽しくて、なるべくずっと長い間日本で戦っていきたいと思っています」

<この項、続く>

HIDE’S KICK三好代表に聞いたジョン・ダウン
「3ヶ月間、毎日のように練習に来ていましたね。普段は日本語が出来なかったせいかおとなしい印象でしたが、ファイトスタイルは前に出て打撃、テイクダウンが主で、パウンドが上手い選手です。負けず嫌いでしつこい試合をします。練習が好きなのでスタミナがあります。スタミナがあるからこそ、出来る試合運びだと思います」

■ Grandslam03 対戦決定カード

<フェザー級/5分3R>
小見川道大(日本)
中村Jr(日本)

<無差別級/5分3R>
桜木裕司(日本)
アラン・ボドウ(フランス)

<ストロー級/5分3R>
江泉卓哉(日本)
マッチョ〝ザ”バタフライ(日本)

<バンタム級/5分2R+EX>
大石真丈(日本)
竹本哲哉(日本)

<フェザー級/5分2R+EX>
杉本悠樹(日本)
幕大輔(日本)

<バンタム級/5分2R+EX>
ジョン・ダウン(韓国)
木暮聡(日本)

<バンタム級/5分2R+EX>
ナム・ギヨン(韓国)
吉田哲之(日本)

<ライト級/3分2R>
小口欽也(日本)
ホームラン73あきら(サウジアラビア)

<BJJミドル級/8分1R>
岡澤弘太(日本)
坂井圭介(日本)

■GRAND SLAM SURVIVOR対戦カード

<54 .4キロ契約/5分2R>
石綱テツオ(日本)
カン・ジェグ(韓国)

<ミドル級/5分2R>
ジョシュア・ロビンソン(米国)
市川公貴(日本)

<バンタム級/5分2R>
佐藤ヒデキ(日本)
武田雪魔(日本)

<フェザー級/5分2R>
平山学(日本)
村津孝徳(日本)

<フライ級/5分2R>
加マーク納(日本)
藤田成保(日本)

<フライ級/5分2R>
権田駿輔(日本)
松場貴志(日本)

<ライト級/5分2R>
霧狼(日本)
高橋了介(日本)

<ライト級/5分2R>
永井好明(日本)
新谷直人(日本)

■GRAND ROYAL 対戦カード

<ライト級/5分1R>
関幸一(日本)
福田大和(日本)

<ウェルター級/5分1R>
和久裕治(日本)
ハレー・バッハン(──)

<フェザー級/5分1R>
高城光弘(日本)
サブロー(日本)

<フェザー級/5分1R>
上杉祐太朗(日本)
山内雄輔(日本)

<フェザー級/5分1R>
萩原一貴(日本)
外山貴彦(日本)

<バンタム級/5分1R>
川辺侑也(日本)
小林裕(日本)

<フライ級/5分1R>
伊藤夏海(日本)
黒須信嗣(日本)

<女子ストロー級/5分1R>
久保聖子(日本)
高尾櫻子(日本)

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