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【Pancrase269】3分×3Rも注目、神部建斗――そして田村一聖& 石川×クリスMAN

Kento Kanbe【写真】修斗の澤田龍人、ZSTの坂巻魁斗と並び”10代名前の最後が『と』トリオ”の一角・神部建斗からは「皆で潰し合うことなく世界で勝負したい一方で、皆、負けろと思う」という発言も聞かれる(C)MMAPLANET

9日(日)、東京都江東区ディファ有明で開催されるPANCRASE 269。メインのフェザー級=ISAO×ウィル・チョープなど見どころ満載の5分×3R戦の間を縫うように興味深い3分×3R制の試合も組まれている。

まずは第一試合、新世代という単語が時代遅れに感じられる1996年11月生まれ、ドン・フライがタンク・アボットに勝利し第2回Ultimate Ultimateで優勝する15日前に生を受けた神部建斗が、プロ6連勝を掛けて曹竜也と対戦する。

PRIDEを知らない世代、GSPが憧れという神部は活きの良い打撃から、多少強引でもテイクダウンにつなげるアグレッシブな姿勢を、寝技においても極めという部分で実証してきた。中学を卒業し、定時制高校に通うという約束の下、上京し高阪剛氏に弟子入りを志願。若すぎる故にアライアンス成田での練習を要求した師も、ついにプロ練習への常時参加を認めつつある。キャリアで大幅に優る曹はこれまでの対戦相手と比較すると、ワンランク上でも4連敗中だけに、神部の勢いが本物かどうか、将来性が見極められる大切な試合となる。

そんな神部がMMAファイター生活でスタートダッシュを切り、ホールショットを取ったばかりのファイターだとすれば、同じ3回戦でパンクラス初陣に挑む田村一聖は、最後の直線を走り抜くためにデカゴンに足を踏み入れる。2008年プロ修斗新人王の彼はプロ練習の走り、ロータス世田谷のYBTでその寝技の強さを誰からも認められる存在に。しかし、ここ一番で勝ち星を落とす実戦で力を発揮しきれない部分があった。それでも急遽手にして2012年のUFC JAPAN出場でジャン・ティエチュエンに豪快にKO勝ちし、オクタゴンで勝ち名乗りを受ける。

【写真】MMAは本来、勝敗は絶対。しかし、今回の田村に関しては『勝利を得るために』、勝敗以上に自分の力を出し切ることに徹底してもらいたい(C)MMAPLANET

【写真】MMAは本来、勝敗は絶対。しかし、今回の田村に関しては『勝利を得るために』、勝敗以上に自分の力を出し切ることに徹底してもらいたい(C)MMAPLANET

その後は理不尽とも思えるハファエル・アスンソン&TJ・ディラショー戦の連敗で、1勝2敗という戦績ながらUFCをリリースされてしまったが、それでも世界の最高峰でトップ5に敗れたに過ぎない田村は、自らの力を信じリスタートの舞台に韓国Road FCを選んだ。誤算だったのは、ここからだ。ソン・ミンジョン、キム・スーチョルという躍進韓国MMA界の成長株に連続で一本負けすると、今年の4月にはついに新鋭のチョ・ヨンスンにもRNCで敗北、UFCから通算5連敗となり一度は引退を口にした。

そんな田村がバンタム級からフェザー級に戻し、2011年11月以来3年9カ月振りに日本で戦う。対戦相手は蓮實光。この5連敗で通算戦績が7勝7敗と五分になってしまった田村に対し、8勝6敗1分(パンクラスでは3勝5敗)というレコードを持つ。「戦ってきた相手が違う」と田村陣営が思うのであれば、それはデカゴンのなかで結果を持って証明するしかない。アジア&国内と仕切り直しが続く田村、もう絶対に負けは許されない。

また久米鷹介の網膜剥離&長期離脱により、実現に至った石川英司×クリスMANも3分×3Rで行われるのが勿体ないマッチアップだ。

■ PANCRASE269対戦カード

<ネオブラッド・ミドル級4人T決勝戦/3分3R>
荒井勇二(日本)
ボブ・アームストロング(ニュージーランド)

<ネオブラッド・ウェルター級4人T決勝戦/3分3R>
上原広誉(日本)
丸山数馬(日本)

<ネオブラッド・ライト級4人T決勝戦/3分3R>
NORIMICHI(日本)
小林裕(日本)

<ネオブラッド・フェザー級8人T決勝戦/3分3R>
中原由貴(日本)
横山恭典(日本)

<ネオブラッド・スーパーフライ級8人T決勝戦/3分3R>
小川徹(日本)
田中智也(日本)

<ネオブラッド・フライ級4人T決勝戦/3分3R>
ヤックル真吾(日本)
松尾剛(日本)

<ネオブラッド・ライトフライ級4人T決勝戦/3分3R>
高橋”フリーザ”達也(日本)
大津ヒロノブ(日本)

<ネオブラッド・バンタム級8人T決勝戦/3分3R>
川原玲郁(日本)
神田T800周一(日本)

<フェザー級/5分3R>
ISAO(日本)
ウィル・チョープ(米国)

<スーパーフライ級/5分3R>
北郷祐介(日本)
マモル(日本)

<ライトヘビー級/3分3R>
佐藤光留(日本)
シャノン・リッチ(米国)

<無差別級/3分3R>
中井光義(日本)
エリック・プリンドル(米国)

<ライト級/5分3R>
高橋”Bancho”良明(日本)
冨樫健一郎(日本)

<フェザー級/3分3R>
田村一聖(日本)
蓮實光(日本)

<ミドル級/5分3R>
新村優貴(日本)
ライアン・ビグラー(グアム)

<ライトフライ級(※-52.2キロ)初代王者決定戦・進出T決勝戦/5分3R>
阿部博之(日本)
宇都木正和(日本)

<ウェルター級/5分3R>
高木健太(日本)
佐藤天(日本)

<ライト級/3分3R>
石川英司(日本)
クリスMAN(日本)

<フライ級/3分3R>
神部建斗(日本)
曹竜也(日本)

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