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【Glory21】メインの世界ミドル級戦はドロー。6R突入?  口論から乱闘劇へ???

Glory21【写真】王者アルテム・レヴィン、挑戦者サイモン・マーカス。ドロー裁定に両者が納得がいかない表情を浮かべたメインの世界ミドル級選手権試合だった。そして…… (C)GLORY

8日(金・現地時間)カリフォルニア州サンディエゴのヴァレービューカジノ・センターで開催されたGlory 21。今大会のメインイベントではGlory世界ミドル級選手権試合として王者アルテム・レヴィン×挑戦者サイモン・マーカスが行われた。

ロシア出身・ムエタイベースながらトリッキーな攻撃を得意とするレヴィンとジャマイカ系カナダ人で正統派ムエタイスタイルのマーカス。両者は2013年3月にLion Fightのライトヘビー級王座決定戦で対戦しており、この時は首相撲&ヒジ打ちでマーカスがムエタイ流のスコアリングでレヴィンを下している。

初回、ジャブとローで前に出るレヴィン。マーカスもワンツーを返して応戦する。ガードの高いマーカスにレヴィンがボディブローを打ち込み、マーカスは距離を詰めてクリンチに持ち込む。ここからは互いにクリンチを多用する展開が続く。その中でレヴィンがバックブローやボディブローをヒットさせ、マーカスは左ミドルとクリンチからのヒザ蹴りを当てる。

2R開始早々、マーカスの左ハイキックがヒット。レヴィンも構えをサウスポーにスイッチして左ストレートと顔面へのサイドキックを見せる。マーカスも退かずにパンチで前に出ていくと、レヴィンはクリンチで追撃を阻止。タイミングよく右ストレートをヒットさせ、マーカスの攻撃をバックステップでかわし、蹴り足キャッチからの軸払いでマーカスをマットにこかす。終盤もレヴィンがパンチとヒザ蹴りで攻勢を印象付けた。

3R、ワンツーと左ミドルで前に出ていくマーカス。レヴィンがたまらず組みつく場面が増え、レフェリーが減点1を言い渡す。マーカスはワンツー、右フック、左ミドル、左ローを次々にヒットさせ、逆にレヴィンは蹴り足キャッチとクリンチを繰り返す。マーカスはサウスポーに構えてインローを蹴るなど、3Rを自分のものにした。

4R、ガードを下げて左フックや右ハイキックを飛ばすレヴィン。離れた間合いから左右のストレートをヒットさせれば、マーカスも右の顔面前蹴りを突き刺して譲らない。構えをサウスポーにしたレヴィンが左ストレートとインロー、マーカスは右ストレートから積極的に前に出ていく。パンチで前進するマーカス、下がりながら左フックを当てるレヴィンという展開が続いた。

5R、マーカスはワンツーと左ミドル。レヴィンがジャブで前に出て来ると、マーカスは左ミドルで距離を取る。それでもレヴィンはジャブ、ワンツー、ヒザ蹴りで前進。マーカスは右ローと左ミドルで応戦する。終盤、パンチで打ち合う場面があり、最後はレヴィンが左フックと右ボディを打ち込んだ。判定はジャッジ1名が48-46でマーカスを支持したものの、残り2名は47-47と差をつけず。レヴィンがドロー防衛に成功した。

しかし、判定に納得がいかないマーカスはジャッジへの不服を露わ。マーカスのセコンドが勝利者インタビュー中のレヴィンに暴言を吐き、レヴィンがそれに応じてエキサイトする一幕も。クリンチが多く、減点もあった試合展開だったにせよ、後味の悪い結末を迎えた。

その他、4選手参加のヘビー級挑戦者決定トーナメント予選ではエグザビアー・ヴィグニーが決勝でチャイ・ルイス・ペリーを右フックからの連打でマットに沈めて優勝。ワンマッチではウェルター級の人気ファイター、レイモンド・ダニエルズがジャスティン・ベースマンをボディへのバックスピンキックでKOしている。

ビル・ゴールドバークがスタッフとして加入したGLORY。今年2度目となる米国大会は、対戦カードのほとんどが北米出身選手で占められ、今まで以上にアメリカ仕様のラインナップとなった。ヘビー級挑戦者決定T予選は全試合KO決着、ダニエルズが得意の回転技でKOするなど、フィニッシュにつながる試合は多かったものの、やはりヨーロッパのビッグネーム系の選手たちが出場する大会と比較して、ハイレベルな技術戦は少なかったのも事実。キックボクシングを米国に根付かせるという理想と、そのために世界一のキック大会という冠を下す必要が生じるパラドックスに直面している。

■ Glory21 対戦カード

<Glory世界ミドル級選手権試合/3分5R>
[王者] アルテム・レヴィン(ロシア)
Def.0-1:46-48.47-47.47-47
[挑戦者] サイモン・マーカス(カナダ/1位)

<ヘビー級挑戦者決定T予選・決勝/3分3R>
エグザビアー・ヴィグニー(米国/14位)
Def.2R1分50秒by KO
チャイ・ルイス・ペリー(英国/15位)

<ウェルター級/3分3R>
レイモンド・ダニエルズ(米国/6位)
Def.1R0分51秒by KO
ジャスティン・ベースマン(米国)

<ヘビー級挑戦者決定T予選・準決勝/3分3R>
チャイ・ルイス・ペリー(英国/15位)
Def.1R1分40秒by KO
デモレオ・デニス(米国)

<ヘビー級挑戦者決定T予選・準決勝/3分3R>
エグザビアー・ヴィグニー(米国/14位)
Def.1R1分32秒by KO
モーリス・ジャクソン(米国)

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