【UFC186】テレブが一方的に試合を支配し、クレメンツをフルマークの判定で下す
<ウェルター級/5分3R>
ノーディン・テレブ(カナダ)
Def.3-0:30-27,30-27,30-27
クリス・クレメンツ(カナダ)
2試合続けてカナダ人同士の顔合わせ。プレッシャーをかけ前に出ていくテレブは、勢いのある右ミドルハイを見せる。ケージの前を移動するクレメンツのミドルが急所に。試合は一時中断も、すぐに再開する。ローの応酬のあと、クレメンツの左ミドルにテレブが左フックを打ち込む。粗い打撃を繰り出すクレメンツに組み付いたテレブはケージに押し込んでヒザをボディに突き上げる。そのあまテイクダウンに成功したテレブはがぶりからバックに回ろうとするが、ここはクレメンツが踏み留まる。立ち上がってヒザを2発見せたクレメンツだが、ケージ中央でテイクダウンを奪われサイドから抑え込まれてしまう。残り1分、クレメンツは足を戻すも顔面にエルボーを落とされる、
2R、走り込んで右ローを蹴り込んだクレメンツ、その勢いを利用したようにダブルレッグをテレブが決める。テレブはエルボーを落とし、クレメンツが立ち上がろうとするとバックを取って、両足をフック。そのままマウントへ。すぐにブリッジから足を戻したクレメンツだが、テレブはレッグドラッグで抑えパンチを入れる。必死に立ち上がったクレメンツを、簡単にグラウンドに持ち込んだテレブは、クレメンツのキムラ狙いを防いで、ヒジと拳を顔面に入れていく。上体を起こし、重い右パンチを落としたテレブのペースで試合が進み、試合は最終回へ。
3R、クレメンツの後ろ回し蹴りに組み付き、バックを取ったテレブが後方からパンチを入れる。ケージを背にして立ち上がったクレメンツの足を払って、後方に叩きつけるようにテイクダウンしたテレブが、一方的に攻め続ける。スタンドに戻り、離れた両者。テレブは左ミドルを入れ、クレメンツも右のアッパー、さらに右フックを返す。このフックで体が固まったかに見えたタレブは、左ハイを2発見せ、テイクダウンに成功する。エルボーで右の額をカットしたクレメンツは大量の流血を見る。そのまま腰をコントロールし、寝技でトップを取り続けたテレブが、フルマークの判定勝ちを決めた。