この星の格闘技を追いかける

【on this day in】4月07日──2007年

07 04 07【写真】マット・セラが右フックでGSPからダウンを奪い、最後はマウントパンチでUFC世界ウェルター級王座を手にした(C)MMAPLANET

UFC69「Shootout」
@テキサス州ヒューストン、トヨタ・センター
「MMA戦績25勝2敗。2002年1月のデビューから2013年11月まで11年と11カ月でジョルジュ・サンピエールが残した成績だ。2004年1月に初めてUFCに出場して以来、オクタゴンで19勝を挙げ、世界ウェルター級王座獲得は2度、暫定王座を1度獲得。UFC史上2番目に多い9度の王座防衛を果たした。そんなGSPの輝かしいキャリアのなかで、喫した2つの敗北。最初は04年10月にマット・ヒューズの持つベルトに挑戦し、腕十字を腕十字で切り返されタップを強いられた。アトランティックシティのトランプ・プラザでの出来事だ。とはいっても、この時の敗北は決して驚くべき事態では決してなかった。そこまでGSPの強さは浸透していなかったからだ。対して8年前の今日、マット・セラの右フックを受けダウン、そのままパウンドの連打を受けて王座から転落した時は、ケージサイドで『まさか』という感情が渦巻くなかシャッターを押し続けていた。5カ月前にヒューズをハイキックでKOして世界王者になったばかりのGSP、キャリアの再構築を賭けたTUF04を勝ち上がったセラに勝ち目があるとは到底思えなかった。スーツに身を包み、ひきつった表情で会見に出席したGSP。セラ戦の敗北を機に、格闘技として強さを見せつける勝利とは一線を画したある意味、無味無臭のパーフェクトな強さを彼は追い求めていったような気がする。そのGSPも、このまま引退する可能性は決して低くない。つまりもう白星を挙げることはなくても、黒星を喫することもない。そんな彼のたった2つの敗北を会場で目撃できたことは、実は凄いことなのではないかと我ながら感じている。何よりも、セラ戦敗北の『まさか』という想いは、その後のGSPの完全無欠さを知った今の方が、ずっと大きい」

on this day in──記者生活20年を終えた当サイト主管・髙島学がいわゆる、今日、何が起こったのか的に過去を振り返るコラム。自ら足を運んだ取材、アンカーとして執筆したレポートから思い出のワンシーンを抜粋してお届けします。

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