この星の格闘技を追いかける

【Interview】OFCフェザー級コンテンダー、ホノリオ・バナリオ

2012.12.19

Honorio Banario

【写真】1989年9月29日、ベンゲット州出身。URCCライト級王者からOFC出場時にフェザー級に転向。MMA戦績は7勝1敗。軽量級王国フィリピンだけにラカイもライト級より大きなファイター自体が少なく、バナリオはライト級のエドゥアルド・フォラヤンとスパーをすることが多い (C) MMAPLANET

――日本のMMAファンは、まだホノリオ・バナリオという選手のことをほとんど知りません。MMAを始めたきっかけを教えてもらえますか。

「高校の頃、カレッジに進学するのにバギオ・シティではスポーツ奨学金制度が設けられていて、最初はボクシングで奨学金を受けて、その後は散打でスカラシップを貰い学生生活を送った。卒業後にプロのMMAファイターを目指した。ボクシングを始める前に格闘技の経験はなかったよ」

――ではボクシングを始めるには、どのようなスポーツの経験があったのでしょうか。

「ボクシングを見るのが好きで、ずっとボクシングの練習をしたいと思っていた。でも高校生のときにUFCを見て、全く何をやっているか理解ができなかったけど興味を持つようになった。トリニダットにある大学に進むためにバギオにやってきて、カレッジを卒業してからURCCの存在を知り、MMAを実際にやってみようと思うようになった」

――バギオ一帯では、どのようなスポーツが人気があるのでしょうか。

「バスケットボールやバレーボール、ここだけでなくフィリピン全体でもこの二つの人気が高いと思う。ただ、僕は球技には全く興味がなかったから、何も知らないんだ。ずっとボクシング、それからMMAばかりを追っかけてきた」

――憧れのファイターはいましたか。

「MMAをTVで見ている時は、GSPが好きだった。実際に練習を始めるようになってからは、ジョゼ・アルドのファンだ。階級も同じだし、憧れの存在だよ」

――チーム・ラカイのマルケス・サンギアオ代表は、いきなりMMAのトレーニングはさせずに、まずは散打の練習をさせて上達するとグラップリングやMMAのトレーニングを許すと聞いています。

「僕がラカイに入ったのは散打の練習をするためだったし、実際にアマチュアの試合に出ていた。でも、何かにトライしたくなりMMAの練習もしようと思ったんだ。そして、2009年12月に初めてプロのMMAの試合に出た。これまで8試合して7勝1敗の戦績を残している」

――今年の2月にOFCでクォン・ベヨンにキャリア初黒星を喫しました。あのインドネシアでの試合が、初めて海外でのファイトだったのでしょうか。

「MMAではね。散打時代に2009年に海外でも試合をしている。海外で試合することは問題ないよ。マニラで試合をする時ですら、バギオからはバスで7時間も掛かるから。僕らにとってバスに長時間乗っているのは、ごくごく普通のことで誰も気にしていない。それよりも、マニラの暑さの方が問題になる。バギオとは10度近く気温が違うこともザラだからね。マニラで試合のある時は、大体1週間前に現地入りしていたんだ。

クォン・ベヨンに敗れたのは、初めてフィリピン以外の国で戦ったことよりも、初めてフェザー級で戦ったことの方が問題だった。まぁ、それも含めてクォン・ベヨンはラッキーだったんだ」

――8月にはOFCのマニラ大会でアンドリュー・ベニベに勝ち、一度は10月のシンガポール大会で盟友のエリック・ケリーとOFCフェザー級王座を賭けて戦うことが発表されました。

「エリックが12月にURCCで戦う契約になっていて、10月のOFC出場は認めてもらえなかった。なら他の相手と12月のマレーシア大会で、という話もあったけど、その大会自体が延期されてしまった」

――結果、かなり試合間隔が空いてしまうことになりました。

「まぁ、早く試合がしたいとは思い続けてきたよ。でも、試合まで準備期間ができたので、より強くなれるとも考えることができるしね。エリックも僕もOFCのチャンピオンになり、世界を舞台に戦いたいという同じ志を持っている。だから、この機会でなくても、また戦う日はやってくると思う」

――では、チーム・ラカイの強さの秘密を教えてください。

「もう分かっていることだと思うけど、僕らの長所は打撃だよ。みんな、散打で基礎を徹底的に叩きこまれている。それにレスリングにだって対応できるパワーを持っていること。フィリピンのMMAは打撃中心だけど、その打撃では僕らがアドバンテージを持っている。他のジムの打撃とは違う。スピードがあるし、インパクトの強さも他にはない。MMAで戦う上で散打は、とても強いベースになる。打撃ができて、テイクダウンのディフェンスも優れているからね。

マルケスはMMAに深い造詣を持っているし、もともと散打界ではとても有名で、僕にとっては憧れのファイターだった。チーム・ラカイのメンバーとしてMMAを戦っていることを誇りに思うし、フィリピンのMMAの発展に寄与することがモチベーションになっている。いつの日か、MMA界でマニーパッキャオのような存在になりたい。それが僕の望みだよ」

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