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【Pancrase265】児山に劇勝、徳留一樹 <02>「大宮司さんに自分の良さを引き出してもらった」

Kazuki Tokudome【写真】頭を振ってしっかりと距離を測る様子が窺る新生・徳留一樹(C)MMAPLANET

15日(日)、東京都江東区のディファ有明で開催されたPancrase265のセミファイナルで児山佳宏を1R1分38秒、TKOで破った徳留一樹インタビュー後編。

シルバーウルフでの練習成果、打撃に拘る理由、そして今後についた徳留が語った。
<徳留一樹インタビューPart.01はコチラから>

――70キロの選手とスパーリングすることが多いのですか。

「今回は4月のK-1に出場する左右田(泰臣、K-1 WORLD GP-65キロ初代王座決定トーナメント準優勝)選手とスパーリングさせてもらいました。ちょうど左右田選手がサウスポーの久保(優太)選手と試合するということだったので、サウスポーの自分が左右田選手と練習することが多かったです」

――とはいえUFCではスタンドの打撃で負けていた徳留選手がシルバーウルフに通い、打撃で勝つスタイルを作り上げるのは、勇気がいることだったのかなと思います。

「そうですね。もともと僕は寝技が得意なので『もっと試合で寝技で攻めた方がいいんじゃないの?』と言われたこともあるし、自分自身、そう思ったこともあります。でもなんで自分が格闘技を始めたかと言ったら、五味(隆典)さんやマーク・ハントのようにKOで勝つ選手に憧れたからなんです。

だからこのスタイルを追求して結果が出ないんだったら……辞めようかなと思っていました。でもそこで大宮司さんに自分の良さを引き出してもらって、それを結果で見せることが出来て、本当に良かったです」

――ズバリ足を使って距離を大事にする、そしてストレート系のパンチを打つというスタイルは徳留選手に合っていますよね。

【写真】左ストレートが児山の顔面を撃ち抜く(C)TAKUMI NAKAMURA

【写真】左ストレートが児山の顔面を撃ち抜く(C)TAKUMI NAKAMURA

「いやあ、いい感じでやれますね」

――今日の試合からパンクラスでの戦いが続いていくことになりますが、やはり目標は”UFC再挑戦”で変わりないですか。

「今のパンクラスは酒井(正和)社長が色々と動いてくれて、いい選手がたくさん集まっている階級なので、パンクラスで勝っていくことがUFCへの近道だと思います。今回のようなパフォーマンスと結果を毎回出せるように努力していきます」

――メインの北岡悟×アキラはご覧になっていましたか。

「やっぱり北岡さんは強いですよね。ああいう強みを持っている選手は、やはり試合になると強いんだなということを思いました」

――北岡選手が試合後のマイクで『徳留、セミで勝ったみたいだけど、僕とやるのはまだ早い。皆で潰して合って勝ってください。僕と戦えるのは1人』と話していたのですが…。どのように思いましたか。

「すいません、そこは聞いていなかったです」

――なるほど(笑)。今大会の結果を受けて、北岡戦の機運も高まるでしょうし、それ以外の潰し合いや国際戦の可能性もあると思います。徳留選手はどのような相手とパンクラスで戦っていきたいですか。

「パンクラスさんが『この選手がいいんじゃないか?』と用意してくれた相手と、館長(塩田歩)たちと相談した上で試合を決めていきたいと思います」

――まだ試合が終わったばかりで次は考えられないですか。

「そうですね。今回は『ここで負けているようじゃダメだろう』と思って試合を迎えて、自分は試合前にプレッシャーを感じたり、緊張するタイプなんですけど、今回ばかりは試合のことしか考えられなかったんです。だから今日だけはゆっくり勝利の余韻に浸りたいと思います(笑)」

――分かりました。まずはゆっくりと休んで、次戦について聞かせてください。ありがとうございました。

「ハイ、ありがとうございます」

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