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【Pan BJJ】ライト級に執念の人マリオ・ヘイス出場。ミドルはバッハ勢、Mヘビーはキーナン独走か

Mario Reis【写真】とにかく勝負への拘りは、執念を越えて怨念に感じられるほど。それがマリオ・ヘイスの魅力だ(C)MMAPLANET

11~15日(水~日・現地時間)にかけてカリフォルニア州アーヴァインのブレン・イベントセンターで、IBJJF主催のブラジリアン柔術パン選手権が開催される。世界選手権に次ぐ規模のブラジリアン柔術トーナメント、今年はポイント制となり昨年の世界王者の出場はあまり見られなくなったが、それでも右を見ても左を見ても強豪揃い。そんなパン柔術から、中量3階級の行方を占いたい。

【ライト級】
昨年世界柔術準優勝、今年もヨーロピアンを制しているJT・トレス(アトス)がここにエントリー。上からも下からも安定した力を持つ不動の優勝候補トレスだが、今年は興味深いライバルが参戦する。昨年フェザー級を制した大べテランのマリオ・ヘイス(アリアンシ)が、階級を上げて来たのだ。12年前となる03年、当時2つあった世界選手権(ムンジアルとコパドムンド)を連覇してフェザー級統一王者となったヘイス。近年はもっぱらハファエル・メンデスやコブリーニャの後塵を拝すことになっているが、試合前&試合中の過剰なまでのテンションや、爆発的な動きはまったく衰えていない。古くから柔術を見続けている者としては、大ベテランのヘイスが、体格に勝り、現在心身ともに充実した状態にあるJTに一泡吹かせる姿に期待したくなる。

【写真】ここから腕十字に入る名人技を持つオターヴィオ・ソウザ。打倒ロへ、エスティマとの決勝シェアがデフォルトか(C)MMAPLANET

【写真】ここから腕十字に入る名人技を持つオターヴィオ・ソウザ。打倒ロへ、エスティマとの決勝シェアがデフォルトか(C)MMAPLANET

【ミドル級】
今大会最激戦区となったのが、33人の黒帯が参加するこのミドル級だろう。去年、ミドル級に上げても恐るべき強さを発揮し続けた世界最強の中量級柔術家、レアンドロ・ロの参戦こそないものの、ロを包囲する世界的強豪達がズラリと顔を揃えている。

中でも優勝最右翼に位置するのは、一昨年のこの階級世界王者のオターヴィオ・ソウザ(グレイシー・バッハ)だ。昨年はパン選手権と世界柔術、両大会の決勝でロと対戦したソウザ。パンではアドヴァン差で敗れ、世界柔術ではお互いが攻め続ける大激闘を展開。得意のオモプラッタで何度もロの腕を伸ばしかけたものの、終盤パスバードを許してしまい、いずれも準優勝に終わっている。

【写真】賭けに逃げが本気のトライか。試合巧者でもあるエスティマ(C)MMAPLANET

【写真】賭けに逃げが本気のトライか。試合巧者でもあるエスティマ(C)MMAPLANET

優勝候補としては、同じバッハのヴィトー・エスティマの名前も挙げられるだろう。兄ブラウリオ譲りのテクニシャン、彼も昨年はパン選手権、世界柔術ともに準決勝でロの軍門に下って3位に終わっている。ロの名がエントリーリストに見られない今大会、バッハの2人としてはぜひともワンツー・フィニッシュを飾り、確実にポイントを獲得し、世界大会に向けて勢いを付けたいところだろう。

加えてバッハからはチョークの名手マジッド・ヘイジも参戦する。今年のワールド・プロ予選にてクラーク・グレイシーとの因縁対決をボー・アンド・アロー・チョークで制し、武器が下からのベースボールチョークだけではないことを見せつけたこの男も、台風の目だ。

これらバッハ勢の対抗馬の一番手は、ここ数年力を付けて来ているヴィトー・オリヴェイラ(GFチーム)。一昨年は世界3位に入賞、去年は柔術プロリーグでも優勝を飾るなど世界のトップに食い込んできてはいるものの、まだオターヴィオ・ソウザ&ヴィクトー・エスティマのバッハ勢には黒星続き。今回こそ壁を越えて世界最注目選手に躍り出たいところだろう。

さらにタナー・ライス(アマゾナス)、ショーン・ロバーツ(チェッキマット)ら米国の成長株も参戦する最激戦区のミドル級。ここを制した者が、5月末の世界柔術における打倒ロの一番手として名乗りをあげることとなる。
 

【写真】大本命のキーナン・コーネリアス。今回も何を見せてくれるか、楽しみでしょうがない(C)IBJJF

【写真】大本命のキーナン・コーネリアス。今回も何を見せてくれるか、楽しみでしょうがない(C)IBJJF

【ミディアムヘビー級】
大本命にして最注目選手は、キーナン・コーネリアス(アトス)。昨年は相手のラペル(裾)を自分と相手の手足に複雑に巻き付ける新技「ワームガード」と、そのヴァリエーションをいくつも開発。さらにそこから何種類ものスイープやサブミッションへの連携も披露し、競技柔術界における技術革新の最先端を行く存在となった。パスガードや極めの強さにおいても無類の強さを発揮する天才児は、今回は何を披露してくれるのだろうか。

さらに昨年コーネリアスと優勝を分け合ったアトスの同僚グスタヴォ(グットー)・カンポスも参戦。去年に続いてのワンツー・フィニッシュを目指す。このアトス勢2人を阻止する第一候補は、ヨーロピアン準優勝のヘナート・カルドッソ(チェッキマット)か。

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