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【DEEP DREAM】吉田善行を相手にDEEPライト級王座防衛戦に臨む北岡悟<01>「仕上がりは間違いない」

Satoru Kitaoka【写真】嘘がいえない北岡のインタビューは「話したくない」という返答が少なくない。その話したくないという言葉で、彼の心情が伝わってくる (C)MMAPLANET

31日(水)埼玉県さいたま市中央区さいたまスーパーアリーナで開催されるDREAM IMPACT2014~大晦日Special~。

いよいよ開催が迫ってきた日本MMA界の大勝負= DEEP DREAM 、MMAPLANETでは駆け込み企画として、同大会に出場する選手7名をピックアップしインタビューを行った。

第三弾はメインイベント出場が確定となった北岡悟に話を聞いた。DEEPライト級王座防衛戦を吉田善行相手に行う北岡は、自ら申し出て公開練習を行うなど、他の出場選手とは違った意識の下、この大勝負に臨もうとしていた。

──明日(※26日)……。

「ハイ、公開練習やります」

──今日、公開練習が行われるというリリースがDEEPから届いたのですが、北岡選手が単独で行うモノなのですか。

【写真】この取材の翌日にオープンワークアウトを行った北岡。佐伯代表も同席していたが、試合順がメインになるなどほぼ本人が仕切っていた(C)MMAPLANET

【写真】この取材の翌日にオープンワークアウトを行った北岡。佐伯代表も同席していたが、試合順がメインになるなどほぼ本人が仕切っていた(C)MMAPLANET

「最初は他の選手もあるようなことを聞いていたのですが、ここに至るまで一度として行われていないですよね。土・日にやることもないだろうし、月曜日はもうドライアウトの日ですからね。タイミング的に僕しかないのかと思っています……。佐伯さんが一手に仕事を抱えているので、その手が回らないのでしょうね」

──PRが不十分なのは勿体ない話ですが、それもDEEPが行う大晦日イベントの現状ということなのでしょうね。

「考え方次第だと思います。僕は自分から『この日なら公開練習ができます』と伝えてあったので。そういうことを自分から積極的にやっている選手はいるのかと……ちょっと、呟いてしまったんですけど(笑)」

──人それぞれということで、そこを含めての北岡選手だと。

「僕も常に人それぞれだとは言っています。自分のやり方を皆に求めているわけじゃなくて。でも、このままだと僕だけが目立つ。それはそれで、僕の仕事であり、得をしている面もあるし、損をしている面もある。だから、人それぞれです(笑)」

──1週間前に公開練習のような行事があることで、気持ちが試合に向けて盛り上がるということはあるのでしょうか。

「う~ん、当たり前のことだと思っているので。海外の大会や日本でも以前あったような大きな大会なら撮影とかもあって、当然のことなので」

──当然と思っている選手が他にもいるなら、もう少しPRの場を設ける必要もあるのかとは思います。同時に専門メディアも用意された機会だけで取材するのは……と、我が身を振り返り、自戒の念を持つとともに感じることではあります。

「まぁ、そのヘンは僕がどうこう言うことではないので。もう、そういう話すらしたくないですよね」

──では八隅さんに代わりセコンドに就くなど以前より、よりロータス世田谷所属というイメージが強くなっているのですが、道場生からの応援なども強いものになっていますか。

「いや、それは変わらないですよ。以前からロータスの会員の人で応援してくれる人は必ず会場に足を運んでくれますし。チケットも最低限、身だしなみ程度に声を掛けるだけで皆が購入してくれますし」

──今回は大晦日の大勝負という部分で、応援してくれる人もより熱が帯びているのではないですか。

「今までで一番、自分からチケットを購入して応援してくれる人が多かったのは菊野戦ですね。でも、ホント大差なくいつも応援してくれる人は後楽園ホールでもディファでも、変わりなく応援してくれます。温度差は感じないですよ。逆に大晦日の方が、日程的に『見たいのに行けない』と言われることがあるかなと」

──その声は、自分の周囲でも耳にしました。

「実際、日本で格闘技をやっていると僕の場合は青木戦以上のカードはなかったはずで。それでもシケリムと戦った時と皆の応援してくれる温度は変わらないですし。何があろうが、応援してくれているという感じです」

──ところで、今日は顔色などかなり疲れているように感じられます。

「まぁ、練習したあとなので(笑)。ジョグと八隅さんにミット持ってもらって、あとはプールでウォーキングと。でも、疲れはないと思いますよ」

──もう追い込みも終わった?

「ハイ。追い込みは先週の土曜日までで終わりました。今日は今言ったようにミットやってウォーキングをやっただけですし、明日もミットとグラップリングを3本ほどやれば、ケガのないようにあまり厳しくない相手と(笑)」

──作りこめましたか。

「ハイ、当然のことなので。でも、そこももうあんまり話したくないです。バカっぽくないですか? そういうことをペラペラ話すのも。ただ、仕上がりは間違いないです」

──では最近は以前より、休息をより取るようになったようなことはありますか。

「表に出るところで、それもあまりしたくない話で……スイマセン」

──言いたくなければ、構いません(笑)。

「企業秘密のようなモノだし。でも、言いたくなければ話さなくて良いって言われると……、どうすれば良いのか(笑)。SNSで日常が分かってしまっていますけどね(苦笑)」

──もう、これはぶっちゃけて言わせていただくと、本来はこのタイミングで北岡選手には現在の体調的なこと以外で、それほど尋ねるべきことはないんですよね(笑)。露出も他の選手より多いし、格闘技観も語っている。だからといって作戦を語るわけにはいかない。

「ハイ(苦笑)。作戦は……相手が日本人だし、触れることはできないです」

<この項、続く>

■DEEP DREAM IMPACT対戦カード

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 北岡悟(日本)
[挑戦者] 吉田善行(日本)

<フェザー級/5分3R>
廣田瑞人(日本)
TBA

<DEEP×パンクラス対抗戦 バンタム級/5分3R>
大塚隆史(日本/DEEP)
石渡伸太郎(日本/パンクラス)

<DEEP×パンクラス対抗戦 フェザー級/5分3R>
横田一則(日本/DEEP)
ISAO(日本/パンクラス)

<DEEP×パンクラス対抗戦 バンタム級/5分3R>
北田俊亮(日本/DEEP)
中島太一(日本/パンクラス)

<DEEP×パンクラス対抗戦 フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本/DEEP)
清水清隆(日本/パンクラス)

<DEEP×パンクラス対抗戦 ライト級/5分3R>
岸本泰昭(日本/DEEP)
高橋“Bancho”良明(日本/パンクラス)

<フライ級/5分3R>
和田竜光(日本)
神酒龍一(日本)

<フライ級/5分3R>
元谷友貴(日本)
マット・マンザナレス(米国)

<フェザー級/5分3R>
長倉立尚(日本)
ジョージ・ヒックマン(米国)

<フェザー級/5分3R>
加藤友弥(日本)
キル・ヨンボック(韓国)

<女子DEEPフェザー級(48キロ)/5分2R>
浜崎朱加(日本)
V.V Mei(日本)

<女子DEEPフライ級(45キロ)/5分2R>
しなしさとこ(日本)
濱田リカ(日本)

<女子DEEPライト級(52キロ)/5分2R>
藤野恵実(日本)
富松恵美(日本)

<女子DEEP 59キロ契約/5分2R>
杉山しずか(日本)
ライカ(日本)

<フライ級/5分3R>
前田吉朗(日本)
越智晴雄(日本)

<バンタム級/5分2R>
釜谷真(日本)
原田ヨシキ(日本)

<無差別級/5分2R>
藤沼弘秀(日本)
佐藤光留(日本)

■オープニングファイト

<フライ級/5分3R> 
小島壮太(日本)
小林聖人(日本)

<バンタム級/5分2R>
咲間“不良先輩”ヒロト(日本)
ROY(日本)  

<ウェルター級/5分2R>
秀虎(日本)
佐藤天(日本) 

<フライ級/5分2R>
加藤直之(日本)
堀内佑馬(日本)

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