【WSOF15】岡見勇信、右フックでダウンしパウンドの追撃で王座奪取ならず
<WSOF世界ミドル級選手権試合/5分5R>
デヴィッド・ブランチ(米国)
Def.4R3分39秒by TKO
岡見勇信(日本)
まず右を伸ばすブランチ、岡見は右ジャブで間合いを測って左ミドル。ブランチも右ミドルを返し、間合いの測り合いが続く。ブランチは岡見の左をかわし、距離を取りなおす。ブランチの右ハイをブロックした岡見だが、右フックをテンプルに受けて姿勢を乱す。組みに行った岡見は四つからヒザをボディに突き上げ、両手をクラッチ。しかし、逆にケージに押し込まれてしまう。体を入れ替え合う両者、岡見は小外刈りでテイクダウンに成功する。
残り1分40秒、ブランチのバタフライガードに左のパンチを岡見が入れる。しっかりトップを取った岡見は、ブランチの三角を警戒し胸を張って右ストレート。ブランチが立ち上がると左ヒザをボディに入れ、続いて組み合ったところ初回が終わった。
2R、前に出た岡見がワンツー、ブランチが頭を下げて受ける。離れた岡見に王者は左ハイ。ブロックした岡見が左ミドルを放っていく。ブランチがシングルレッグからケージに岡見を押し込むも、すぐに離れる。岡見もダブルレッグを見せたが、これは距離が遠い。王者の左ジャブが増えてくると、岡見は距離を詰めてプレッシャーを与える。一瞬の組み合いから離れた両者、岡見はクリンチからヒザ、離れてブランチが右ボディ。ワンツーを被弾した岡見がケージに詰められる。首相撲からヒザを見せて離れた岡見だが、微差ながらこのラウンドは失ったか。
3R、岡見は左から右フックで前に出る。ブランチも左を返すが、共に当たらない。ミドルとローの応酬に続き、岡見はブランチの左ジャブに右を被せ組みつく。逆にケージに押し込まれた岡見は、首相撲から離れる。ブランチの単発の右が岡見にヒットする。ジャブも受けた岡見、明確なポイントとなる攻撃が欲しい。残り2分を切り、岡見は組みにいく。離れたブランチが、右を伸ばす。岡見も右を入れ、左ストレート。組みにいったが、勢いが足りない。それでも岡見は右フックから距離を詰めて首相撲、離れて左ストレートを放つ。これが空振りとなり、判断の難しい3Rが終わった。
4R、岡見の左ストレートにブランチが左ロー、ワンツーから右ハイと当たらずとも、手数を重ねる。岡見も左を返すが、連打が欲しい。ブランチは左ジャブからシングル、ケージに岡見を押し込む。すぐに離れた岡見が左から右フックというコンビを2度見せる。さらに左から右、テイクダウン狙いはスプロールされたが岡見が前に出る。しかし、ブランチも左から右を返しペースを譲らない。残り90秒、前に出た岡見はブランチの右フックを受けてダウン。そのままパウンドを受けると体を小さく丸め、頭を抱えてしまう。岡見の体に覆いかぶさったブランチが左右のパウンドを続ける。足を効かせガードに戻せない岡見は、そのまま殴られTKO負けとなった。
アンデウソン・シウバ戦、ジャカレ・ソウザ戦と同じようにダウンを喫すると、体を丸めて背を見せてしまった岡見。WSOF、そしてブランチという相手を考えると、キャリアの節目となるTKO負けとなるかもしれない。