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【BFC46】サンドロ、判定にヒヤリも米国緒戦で快勝

2011.06.26

<フェザー級トーナメント準々決勝/5分3R>
マルロン・サンドロ(ブラジル)
Def.判定2-1:30-27, 29-28, 28-29
ジェナイル・ダ・シウバ(ブラジル)

左へ回りながら距離をとるシウバに対し、得意の遠距離からの右アッパーを放つサンドロ。ローから右ストレートを伸ばすと、シウバの動きが早くも硬くなる。それでもロー、前蹴りを見せるシウバ。構わずサンドロは右ストレート、アッパーを伸ばす。

姿勢を乱すシウバにプレッシャーを与え、右ローを蹴り込むサンドロ。シウバのハイキックにも冷静にステップバックをし、右を打ち込み、左の追い討ちをかけるとシウバがダウン。

トップからパウンドを連打するサンドロは、起き上がったシウバにギロチン。ここを逃れたシウバに三角を狙うも、シウバが担ぎからバックに回り込もうとする。サンドロは立ち上がって向き合い、試合は打撃戦へ。動きが柔らかくなったシウバに対し、サンドロはボディを決める。初回KOこそ逃したが、サンドロがその力を見せた初回が終了した。


2R、サンドロは引き続き軽快な動きで左から右を伸ばしていく。ここでローがシウバの急所に入り、試合は一時中断。再開後、シウバの足を払い、大きくバランスを崩したサンドロは、前に出てくる相手にカウンターを入れる。自ら仕掛けても、待っても、試合のペースを握るサンドロは、柔軟なヒザの動きから伸びのあるパンチを放っていく。

サークリングを使い、必死で距離を取るシウバにローを蹴り込み、距離を詰めて右を打ち込むサンドロ。シウバの手数は極端に少なくなる。シウバをケージに詰めてロー、前に出てきてもヘッドスリップでかわしてカウンターの機会を伺う。

頭を振りながら距離を詰めるサンドロに対し、シウバは大きな動きの蹴り技などが目立つ程度だったが、ここで細かいフックを連打する。サンドロは下がるシウバを追いかけて、右ボディ。サンドロが前に出ると後ろに下がるシウバという構図のまま試合は最終ラウンドへ。

3R開始直後、シウバの左ローがサンドロの股間を直撃する。思わずしゃがみこんだサンドロだが、少し時間を置いて試合再開に応じる。と、左ストレートを伸ばし、シングルレッグを仕掛けるなど、勢いづいた攻撃をシウバが見せる。この試みを遮断したサンドロだが、右を受け、さらにシングルで組みつかれる。

ケージを背にしてスタンドをキープするサンドロ。急所のダメージもあるのだろうが、やや動きが落ちたか。態勢を入れかえ、距離を取ったサンドロは左ストレートを伸ばす。シウバのジャンピングニーは空振りに終わると、サンドロが思い切り右アッパーを見せる。

2Rまでのように簡単に後ろに下がらないシウバの右がヒットし、打撃戦の距離になると、サンドロはシングルレッグを見せる。ケージ中央に戻った両者、サンドロが左ローを見せると、シウバは思い切り右を打ち込み、左ロー、左ハイを放つ。再び組みついたサンドロは、ここでテイクダウンからハーフへ。

ガードを取りつつ、拳を振り上げるシウバはサンドロのリストを掴む。手首を放し、立ち上がったシウバ。試合はそのままスタンドの展開でタイムアップへ。スタミナを切らしたか動きが落ちたサンドロだが、危ないシーンはなく米国デビュー戦を終えた。

と、ジャッジの一人は29-28でシウバにつけており、ここでも不可解な判定が見られた。1Rの決め時を逃したサンドロ、結果的にはスプリット判定で勝利し、懸命に英語で「ベルトを取りたいから戦う。良い試合をみんなに見せたい」とインタビューに答え、ケージをあとにした。

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