【ONE109】三浦彩佳と対戦する才女(!?)ティファニー・テオ「打撃でダメージを与えることは可能」

2020.02.27

【写真】なんだか教育者のような雰囲気のテオだった。非常にしっかりとした考えを口にできる選手。三浦の言っていた、何かを持っているという部分──それは彼女のスマートさではないだろうか (C)MMAPLANET

28日（金・現地時間）にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE109で三浦彩佳と対戦するティファニー・テオ。

シンガポールのボクシング王者という、格闘家としては微妙な肩書と持つテオだが、MMA戦績は8勝1敗で唯一の敗北はシィォン・ヂィンナンと世界女子ストロー級王座決定戦で喫したもの。柔術界の女帝ミッシェル・ニコリニに勝利しながら、今も正体不明といっても過言でない彼女に話を訊いくと、溢れんばかりのインテリジェンスさが伝わってきた。

──一昨年11月以来、実に1年3カ月ぶりの実戦となります。ここまで試合間隔が空いたのはなぜでしょうか。

「去年の11月にマイラ・マザールと戦うことになっていたけど、私の怪我が原因で試合は流れてしまって……。私は戦うつもりでいたけど、ドクターから許可が下りなかった。ONEはそんなアスリートへの対応は本当にしっかりしていて、マイラに勝ったミウラとの試合をオファーしてくれた。凄くハッピーよ。オファーを貰った時にドクターに診察してもらい問題もなかったし、もう戦うだけね」

──では金曜日に向けて、今の調子は?

「体も問題ないし、強い気持ちで過ごせているわｄ」

──母国での大会ですが、無観客試合になりました。

「特に影響はないわ。ただケージに入って戦うだけだから。もちろんシンガポールのファンの前で戦うことは、いつだって最高だけど……きっと、大きな声援がないということはより冷静に戦える。如何に冷静に戦うかが、私にとって重要になるから、無観客という状況は私を不利にすることはないわ。

試合中も自分が何をすべきか、凄く明快になると思うし。それに今回の経験っていうのは、どう考えても貴重なモノになるだろうし。1万人収容できるアリーナで、観客がいないところで戦う。そんな経験って、普通はできるもじゃない。どんな風になるのか、凄く興味深いわ。

だってアリーナにはONEスタッフ、そしてファイターとセコンドしかいないんでしょ。キャットウォークを声援もないなか歩く、どうなるのかしらね!!」

──では三浦選手の印象を教えてください。

「経験豊かなアスリートね。他の団体でも結果を残しているし、私にとって大きなチャレンジよ」

──三浦選手の柔道の投げ技がカギを握ってくるかと思われます。

「そこを大きく考えることはないわ。この試合はMMAだから、いくらでも戦いようはある。そのなかで、彼女は柔道の投げを狙ってくる。防ぐことができれば投げられないし、投げられてからは、投げられた状態からの戦いをするだけね。バックトスに対して、私なりの対応策は練ってきたから」

──投げられてからに関しては、やなりティファニーはあのミッシェル・ニコリニの寝技を凌いだという点が強烈に印象に残っています。寝技の防御に関して、自信のほどを聞かせてください。

「寝技の防御は凄く自信を持っている。柔術チャンピオンとの試合で、守り切ることができたから。寝技で仕留められるないポジションにいること、それに立ち上がるためのスクランブルに関して、しっかりと練習しているから」