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【Bellator237&RIZIN20】堀口恭司に訊く─03─完治後「まずRIZIN。で、ベラトール。それから違うベルト」

Kyoji Horiguchi【写真】ホッとするどころか、全治したあとが楽しみでならない──そんな期待を抱かせてくるインタビューだった(C)MMAPLANET

RIZINバンタム& Bellator世界バンタム級──二冠を右ヒザ前十字靭帯断裂により、返上した堀口恭司インタビュー最終回。

選手生命を左右しかない負傷にも、自身への鋼のような信頼感は全く揺らぐことなく、全てを前向きに捉えている。そんな自分を『バカだから』と一笑する。この負傷、手術、欠場があったから堀口恭司の今がある──そんな未来予想図が見えてくる言葉の数々をお届けしたい。

<堀口恭司インタビューPart.02はコチラから>


──強さの要因だと本当に思います。

「でも本当に『見ていろよ』っていう気持ちですね。ここ1年、ハッキリいって自分の力を半分も出せていなかったので。スピード、パワーも全くでした。腰が痛くてフィジカル・トレーニングもまるでできていなかったですしね。

ヒザの手術を終えて休むことにして、腰も良くなっています。このケガをしたことで全身を見直して、100パーセントで戦えることになったら……『見ていろよ』と。そういう気持ちなんです。

ただ、今は好きな釣りをしたりしてMMAのことはあまり考えないようにしています。ここは休めよということなので。まぁUFCとかの映像をチェックしているときは、『これは生かせるかな』とか考えて視ていますけどね」

──同門のアレッシャンドリ・パントージャが、韓国大会でマット・シュネルに勝ちましたね。

「まぁ、あの試合は賭けですね。自分も当たるけど、当てられる。自分はああいう試合はやらないです。空手の距離で戦います。そうでないと、選手生命も凄く短くなってしまいますからね」

──現状、北米では中間距離のキックボクシングとテイクダウン&スプロールが非常に発達してきました。

「そこは気にしないです。皆がアレをやると、自分の距離が有効になってくると思います。隙間産業的に(笑)」

──さすがです。では全治10カ月という風に言われていますが、復帰に関してはどのように考えていますか。

「ちゃんとした練習をして、試合ができるまで10カ月と言われているので……10カ月ですね。結構、回りのチームメイトも前十字をやっている人間は少なくなくて、ドクターが言っている期間よりちょっと早くなるというのが彼らの言い分ですけど、自分は焦りたくない。他の部分も治していくので、10カ月かけようと思います」

──その後、やるべきことは?

「とりあえず海君をぶっ飛ばして、ベルトを獲り返さないといけないです。まぁマネル・ケイプが海君に勝ったり、自分が戻るまでに違うチャンピオンがいれば、そいつを倒してベルトを獲り戻してから海君とやります」

──やはり朝倉選手には拘りを持つと。

「負けていますからね。それが全てです。仮に先にベルトを獲り返したとしても、他にKO負けしている相手がいるとチャンピオンとして説得力はないですよ。しっかりと倒して、『ホラ、俺がチャンピオンですよ』って言うのがチャンピオン……普通に考えて。要は俺の方が強いと言いたいんです。

あの負けは最終的に自分が全部持っていくための負け。盛り上げる材料ですね(笑)」

──……。ベラトールの方は?

「そっちも取り戻します。RIZINの方はノンタイトルといえども負けた人間ですからね。それでベルトを持っていることなんてできないし。ベラトールも試合ができないなら、返すだけです。まずはRIZIN。で、ベラトールも獲れば良い。それから、また違うベルトも獲っていけば良いんです(笑)」

──その一言、言ってもらえるとありがたいです(笑)。

「そうやって、この業界を盛り上げないと」

──この間のRIZINの活躍で、堀口選手がベラトールに出るとベラトールを見るファンも増えるでしょうし。それがUFCだろうが、ONEだろうが同じことになると思います。そここそ以前にUFCで戦っていた時との大きな違いかと。

「どうなんですかね。あんまり、自分としてはそこまでの実感はないです。なんとなく自分のことを知っている人が増えた感じはありますが、その人たちを引っ張っていける力が以前より増えているなら嬉しいですね」

──ベラトール、ONE、UFC、とにかく日本人選手が勝てない。この状況で堀口恭司が日本最強として、どんどんベルトを獲りに行く。それこそファンが目にしたい姿ですし、業界をも強くすることになるのかと。

「一番強い日本人は海君ですよ。だから日本人最強の座を取り戻し、ベルトもどんどん獲って行く。そのために今はのんびり過ごそうと思っています。

自分の腰が悪くなったのも、股関節回りとか少し固いからなじゃなかってリハビリで先生に教えてもらって。今はそういう細かい点をしっかりと改善していき、体もこの間により良い状態に持っていきます」

──リハビリは日本で行っていくということですか。

「そうですね。とりあえずは1月の後半まで日本にいて、リハビリのメニューや体のことをしっかりと頭に入れて、米国で同じようにやっていこうと思います」

──全治まで時間はありますが、そのタイミングでフロリダに戻るというのは?

「やっぱり……自分はあくまでもファイターなんです。こっちにずっといて、だらけたくない。向こうでは他の選手を見ていることで刺激をもらえますし、いくらゆっくり過ごすといっても忘れてはいけないことはあります」

──このインタビューの間、本当に前向きな言葉しか聞かれなかったですね。

「ケガをして海君と試合ができなくなったことは、海君もそうだし、RIZIN関係者、何より応援してくれるファンの皆さんには申し訳ない気持ちです。

そこも踏まえ、それでも自分はプラスにしか考えないので。マイナスに考えても意味がないですからね。だから、このケガをしたときも『やっちゃった。よし、休もう』って(笑)。これで、また強くなれます。その日を待っていて欲しいです」

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