【Grachan42 X Gladiator011】初のタフファイトも山本琢也、強さを見せて植田をパウンドアウト
【写真】マイホーム・チャンプ山本のこれからは!! (C)MMAPLANET
22日(日)に東京都大田区の大田区産業プラザPIO開催されたGRACHAN42✖GLADIATOR011。両プロモーションにとってベストイベントという声も挙った同大会の模様──ここでは激しく攻守が入れ替わり、いつ試合が終わってもおかしくなかった激闘、山本琢也✖植田豊=グラチャン・ライト級選手権試合を振り返りたい。
<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
山本琢也(日本)
Def.2R4分34秒by TKO
植田豊(日本)
左右のローを蹴った王者・山本は左ストレートで植田の姿勢を崩すも、挑戦者も踏み止まって左を打ち返す。
組み合いでボディロックにとった植田が小外掛けでテイクダウンを決めサイドからバックを伺う。ケージに寄りかかり立ち上がった山本に対し、植田が左ヒザを突き上げる。
胸を合わせてなおケージに押し込まれた山本だが、間合ができると左を当てて右を打ち込みダウンを奪う。腕十字を抜かれた植田は、強烈なパウンドに背中を見せる。
亀の態勢で殴られていた植田はシッティングの状態になり、頭を押さえて殴ってくる山本から一気にバックを奪い絞めを狙う。
山本は胸を合わせに行くと、そのまま背中に張り付こうとした植田は山本が立ち上がると足のフックを解いて着地する。正面を向いて離れた山本が、後頭部に近い部分に右に入れて2度目のダウンを奪う。ハーフから右腕を差して、右足をすくってくる植田に対し、山本はおっつけて頭を押さえて潰すとエルボーを落とす。シッティングでダブルアンダーフックを取った植田がラウンド終了まで耐えきった。
2R、植田が左ミドルを入れるも、山本が右ストレートを直後に伸ばす。
植田は近距離で右フックを思い切りヒットさせると、闇雲に突っ込むような状態の王者に左を当ててから右ミドルへ。山本は続く蹴りをキャッチして、右ストレートを打ちこむと植田が倒れるように引き込む。
ハーフで殴り、ヒジを入れる山本だが、前に体を預けすぎのきらいがある。その前乗りの姿勢から強烈なパウンドを落とすチャンピオンは、植田の草刈にも姿勢を乱さず、勢いのあるパウンド打ちつける。
植田はハーフ&右腕を指すと乗り過ぎの山本に対して、上体を起こして左足を制してスイープを決める。下になった山本は背中を向けるが、立ち上がることができずに両足をフックされる。上を向いたチャンピオンにパンチ、そしてヒジを入れる挑戦者。
山本のフィジカルの強さを見せつけるように、ケージに寄りかかり頭を押して立ち上がろうとする。山本は頭を抱えて立ちあがると、そこを抜いた植田が右ハイを狙うも、そのままバランスを崩して後方に倒れる。両者揃って、相当に疲弊しているなか倒れた植田に覆いかぶされるように山本はバックを取りに行く。懸命に正面を向いた植田だったが、山本は勢いのあるパンチを入れ、立ち上がると連打を見舞っていく。
殴られながら立ち上がろうとした植田だったが、強烈な右を受けて背中をつけると、そのまま連続でパンチを落とされる。ついにレフェリーが試合を止め、山本がTKO勝ちで王座防衛を決めた。かなり興奮した様子だったチャンピオンだが、ベルトを再度巻かれると笑顔を浮かべてマイクで家族をケージに招き入れ──愛妻・結衣さん、長女なのはちゃん、次女こはるちゃんと記念撮影に収まった。