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【UFC245】ヴィヴィアニ・アロージョ、6ポンド・オーバーのジェシカ・アイにオクタゴン初黒星

<131ポンド契約/5分3R>
ジェシカ・アイ(米国)
Def.3-^0:29-28.29-28.29-28
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)

アイが6ポンド・オーバーでキャッチウェイトで戦うこととなったヴィヴィ。ジャブから左右のローを蹴るアイ、ヴィヴィはショートのフックをコンビで見せ、ローから右ストレートを伸ばす。右ミドルハイを蹴ったヴィヴィは、アイの右フックを被弾。互いに右を当て、続くヴィヴィのパンチにアイが組んでいく。これを切ったヴィヴィに対し、アイがスピニングバックフィストを繰り出し、左前蹴りと攻撃を散らす。

左ジャブを受けたヴィヴィが左フック、顔を殴られたアイが笑顔を浮かべる。残り半分でアイの左ハイをキャッチしたヴィヴィがテイクダウに成功、パスを狙いつつハーフでエルボーを落とす。殴って立ち上がったヴィヴィが、バックを狙うやアイが立ち上がり試合がスタンドへ戻る。直後にアイの左ハイがヴィヴィのアゴを捕えるも、テイクダウン狙いはスプロールされる。立ち上がり際にヒザを入れたアイ、ヴィヴィがローを蹴りラウンド終了。アイが打撃ではやや優勢だったが、テイクダウンからのパウンドをジャッジがどのように判断するか。

2R、ヴィヴィが右アッパーを空振りし、アイが右ストレートを入れる。右をもう一発受けたヴィヴィは口が開き気味になっている。ローからパンチを当てるアイは、右ボディも決める。ここで右を当てたヴィヴィだったが、右を打ち返されローを前足にもらう。ローを蹴られ、左ハイも被弾しそうになりながらキャッチしたヴィヴィ、ここは初回のようにテイクダウンは奪えなかった。

スタンドでは間合を取り、スイッチを織り交ぜて戦うヴィヴィに対し、アイがローとミドルを軽快に蹴りこむ。この蹴り技によって、攻撃が単発になりがちなヴィヴィはアッパー&オーバーハンドのコンビの空振りから、アイの右オーバーハンドをダックアンダー&ダブルレッグでテイクダウンを決める。足を捌かれるところで、スッと立ち上がったアイはノーダメージで攻勢のスタンド戦へ。左右のローを蹴られながらもヴィヴィはワンツーをヒット。アイはヴィヴィの左に組みつき、クリンチからヒザを入れてラウンドを締めくくった。

最終回、左ジャブを当てたヴィヴィが前に出る。アイもスイッチしてジャブを入れるが、ローに右ストレートをカウンターで被弾する。右オーバーハンドを被弾しないようになったヴィヴィは、左ジャブを伸ばす。フットワークを多用し、飛び込んで右を入れたヴィヴィは叫び声をあげるような表情で前蹴りを届かせる。

左右に動くヴィヴィに対し、アイが右ストレートを当てる。さらにボディから右を狙って前に出たアイは、続くローへのテイクダウン狙いをカットする。ならばと右オーバーハンドを当てたヴィヴィ、アイが左ジャブを返す。シングルを切られたヴィヴィは、アイポークをアピールするが、レフェリーが試合続行を命じる。

残り90秒、アイが右をヒットし左ローを蹴る。左ジャブの当て合い、アイがボディに右を打っていくと右を顔面に決める。最後のダブルレッグも切られたヴィヴィはヒザをもらいスリップ、立ち上がったところで試合が終わった。

結果、体重オーバーのアイがジャッジ3者から29-28で支持され判定勝ちを収めた。ジャッジの内容は妥当──も、やはり体重オーバーで選手の勝利は受け入れがたいが、アイは「言い訳はできないし、試合を受けてくれたヴィヴィアニに本当に感謝している」という言葉があるだけまだ良かった……といったところか。


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