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【DEEP93】プロ3戦目で、しなしさとこに挑む──にっせー─01─「にっせーの由来? にせあそこが短縮され」

Nisse【写真】取材中も常に「なんくるないさー」という言葉が出てきそうな。明るい笑顔を見せていた──にっせーだった(C)MMAPLANET

15日(日)、東京都大田区の大田区総合体育館でDEEP 93 IMPACTが開催され、全24試合のロングラン興行では國保小枝✖さくら、本野美樹✖パク・チョン、青野ひかる✖パク・シウ、しなしさとこ✖にっせーという女子マッチが4試合組まれている。

佐伯繁DEEP代表は2020年度にDEEP JEWELSミクロ級王座決定トーナメントを開催する計画があることを明言しており、その試金石となるマッチアップも見られる。

プロMMA3戦目にして43戦のキャリアを持つしなしと対戦する、ニッセーにインタビューを試み、しなし戦と沖縄の女子MMAに関して話を訊いた。


──プロ3戦目で、しなしさとこ選手と戦うことが決まっているにっせー選手です。もそもMMAを始めようと思ったきっかけを教えてもらえますか。

「本格的にプロを目指そうと思ったのは、2017年の大晦日にRIZINで浅倉カンナ選手がRENAに勝った試合を見たからです」

──ほとんど1年半前でしかないのですね!!

「それまでは一応、高校の時に半年ぐらいですけどレスリングをやっていたんです。そこに指導に来てくださっていた方が、闘心所属の選手で。その流れで高校を卒業してダイエット目的に闘心に通うようになりました」

──沖縄では女子のMMA選手はどれぐらいいるのでしょうか。

「試合に出ている人は本当に少ないです。名護にあるグランドスラムAPPというジムの小生(由紀)選手。小生選手は寝技が上手いので名護に行って寝技の練習を一緒にさせてもらっています。

あとTheパラエストラ沖縄コザに(古堅)まり子さんというアマ修斗に出ている選手がいます」

──ほぼ女子選手はいないと考えて良い状況なのですね。

「そうですね(笑)」

──修斗沖縄大会を見て、沖縄の選手の情熱をもの凄く感じたのですが──どうしても歴史も浅く、大会数も限られてくる。女子格闘技になるとさらに理解を得るのも大変ではないでしょうか。

「そうですね、私も親とおばあちゃんには嫌がれました」

──おばあさんが出てくるところが、また沖縄らしいです。

「おばあちゃんは『殴られたら、痛いでしょ!! なんでそんなことやるの』みたいな感じで(笑)。でも、好きだから。戦っている時が楽しいんですよね」

──その話を伺うだけでも、高校でレスリングをかじっていたこと自体が凄くレアケースなのではないですか。

「アレは……中学の時からの友達だった男の子が1人で練習していて、『練習を一緒にしてほしい』という感じになったんです。だから練習パートナーとして誘われて始めた感じですね(笑)」

──なぜ女子生徒を誘うのか(笑)。

「まぁまぁ良い感じぐらいだったんだと思います」

──ちなみにその男の子は今?

「分からないです(笑)。ただ、そこから一緒に練習していた人がいて、その人はプロレスラーになっています」

──そして、にっせー選手はダイエット目的で闘心へと。

「ハイ、高校を卒業して最初はダイエットのつもりで闘心に通うようになりました。ジムも行ったり、行かなかったりで。半年間行かないこともあったし、本当に遊びのつもりでしたし、プロで試合をする気持ちなんて全くなかったです。最初は打撃も怖かったですし」

──それが浅倉選手の試合を見て選手志向にと。

「ハイ。2017年にキックボクシングのアマチュアの試合に出てみないかと言われて、最初が打撃の試合だったんです(笑)。で、さっきも言ったように浅倉選手の試合を見て自分もやってみようと思うようになります」

──浅倉選手はやはり身近で、自分もなりたいと思える存在なのですね。これが五輪メダリストのロンダ・ラウジーを見ても自身を投影できない女性は多いかもしれないですね。

「そうだと思います。私も浅倉選手だったから、やりたいって思うようになったかもしれないですし。それからは打撃も組み技も本格的に習うようになりました」

──ちなみに、にっせーというリングネームの由来は何なのですか。

「小学校の頃から男の子のように活発だったので、にせあそこというあだ名をつけられていたんです」

──にせあそこ……ダハハハハ。爆笑です。

「それが短縮されて、にっせーと呼ばれるようになりました」

──アハハハ。いや、そのような笑える話から一転、所属していた闘心が活動停止をしたという話題を振らせてください。

「私もビックリしました。9月1日に山崎桃子選手と試合をして……その1週間後にジムを辞めるという話を急に聞かされたんです。安谷屋(智弘)さんの試合が9月8日にあって、その日にラインで皆に集合が掛けられて、それからジムの閉鎖を皆が知ることになったんです。

プロは私と安谷屋さんと曹(竜也)さんの3人で、あとはアマチュアでそれほど人数も多くなかったですけど……それで闘心の活動は終わって」

──では練習の方は? 安谷屋選手や曹選手はシマジリアンズや、色々と場所を探して練習を続けているようですか。

「シマジリアンズは体の大きな人が多いので、私はパラエストと琉球ボクシングジムで練習させてもらっています」

──そして、しなし選手との試合に向かうと。なかなか容赦のないマッチメイクだとは思います。

「来年、DEEP JEWELSではミクロ級の王座決定トーナメントが開催されるので、そこに向けて……しなし選手に傷の一つでもつけてやりたいと思っています」

<この項、続く

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