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【NEXUS18】咲間”不良先輩”ヒロトの挑戦を受ける渡部修斗─02─「横の繋がりを活かしてWタイトル戦を」

Shooto【写真】口調は穏やかだが、話す内容は決して優等生っぽいソレではなかった(笑)渡部修斗 (C)NEXUS

24日(日)、東京都新宿区のGENスポーツアカデミーで開催されるFighting NEXUS vol.18 で、咲間“不良先輩”ヒロトの挑戦を受けるネクサス・バンタム級チャンピオン渡部修斗インタビュー後編。

「人間・咲間ヒロトには興味がない」という彼の言葉は、歩んできた格闘道に対する意地が伺えた。そんな渡部が咲間戦をどのように考え、これからどう歩んでいくのかを尋ねた。

<渡部修斗インタビューPart.01はコチラから>


──どうでも良いですか……。

「煽りVとかでも正反対なキャラで、優等生✖不良とかっていう創りになっていて。ネクサスの運営側もSNSでそういう風に煽っていますし、まぁ分かり易くて良いのですが自分からすると不思議です。

咲間選手がこれまで歩んできた人生とか、性格がどうだとか全く興味ないんです。試合をするから、どんなスタイルなのかは気になるし、どんな練習をしているのか。どんな作戦を立ててくるのかとか凄く興味はあります。

でも人間としての咲間ヒロトさんには全く興味がない。咲間”不良先輩“ヒロト選手には凄く興味がありますが。だいたい咲間選手も僕のことを優等生とか言っているけど、何をもって優等生としているのか分からないし。ただレスリングをやっていてMMAに移って、父が修斗のチャンピオンだった。そして僕もチャンピオンになった。そういう経歴がサラブレッドで、優等生だというのなら、簡単に自分の人生を語って欲しくない。

僕は父が修斗のチャンピオンで、この名前で生まれた。そして2度タイトルに挑戦に失敗し、眼窩底骨折も経験した。膨大な時間を格闘技に費やして、このベルトを獲ったんです。それを優等生とか順風満帆だとか、簡単に語って欲しくない。自分のこと何も知らないのに。光とか陰とか言われても……」

──結構、陰じゃないですか。和歌山までベルトを獲りに行って負けたり(笑)。

「いやホント、そうですよね(笑)。あの試合もグラジエイターの櫻井代表が組んでくれたのに期待に応えられなくて……。そういう想いを自分はしてきたんだっていう気持ちはあります。対立構造とかどうでも良いです。本当にどうでも良い。格闘家としての咲間選手と戦うだけなので」

──では格闘家として咲間選手評は?

「アームロッカーですね。打撃はぶん回して派手ですけど、基本は柔術家だと思っています。組み技をしっかりとやっている選手です。僕との試合でもアームロックをどこかで狙ってくるはずです」

──優等生✖不良ではなく、チョーク✖アームロックですか?

「そういう構図になるかとは思いますが、全く違う作戦を立ててくることも想定しています。自分はチョークに拘っているわけではないので」

──そうなのですか? マジカルチョークで売っていくのでは?

「アハハハ。あれはDEEPという凄い選手が多い場で人と違うところを見せられるか。特色が必要だと指摘もされていたので……でも、マジカルチョークの名前があんなに広まるとは思っていなかったです(笑)。もちろん、次の試合もチョークで勝てれば良いですが、それよりもチャンピオンらしく戦いたいです」

──ネクサスでは初ケージになります。

「グラジエイターで戦った時、ケージは得意だろうとただ思っていただけで、ケージを考えた練習って全くしていなかったんです。ただケージという場所で練習しただけで、ケージを考えた技術も知らなかった。

グラジエイターで負けた後にヒデ三好先生に最初、キックボクシグを習うために指導してもらうようになったのですが、ヒデズ・キックのプロ練習に参加すると、壁レスの技術をしっかりと教えてもらえて。もう、全然違う──『あっ、こういうことなんだ』って分かるようになりました。そこからはまって、ケージの攻防が凄く好きになったんです。

最初はボコボコにされていたのですが、3カ月ぐらいでなんとかなるようになり、それからストライプル新百合ヶ丘や自分でやっている練習会でも壁レスをやるようになりました。視野が広がりました。レスリングはやってきたつもりがあったので、それが盲点になってしました。壁レスを知ることで格闘技全般が見えるようになったように感じます」

──つまりMMA全般で強くなっているということですね。そう言えるようなった修斗選手は、防衛戦の先をどうするかも見えてきましたか。

「今も見えていないです。目標は強くなること。強くなって強い選手に勝つことで道が開けると思っています。強さって格闘技をやるうえで正義……いや、正義という言葉は好きじゃないですね。強いことは、正解だと思います。だからとにかく強くならないといけない。強くなると、対戦相手の強くなって楽しくなるだろうし。

それとは別にDEEPで試合もさせてもらっているので、DEEPのトップを目指すこともそうだし、ネクサスは横の繋がりが多いですから、そういう部分で自分のキャリアを進めていければとは考えています」

──横の繋がりをステップアップにするとは、どういうことでしょうか。

「ネクサスはZST、グラジエイター、PFC、韓国とも関係がある。ZSTはジェイク・ムラタ選手でもう戦ったから、無いかもしれないですが、グラジエイターのバンタム級王者、それとHEATも凄く強い選手を呼んでいるし、HEATでもベルトを狙いたいですね」

──おお、春日井たけし選手の持つベルトを!! 韓国は今、トップFCは大会が活動停止の状況にありますが。

「そうですね、Angel’s Fightに出てみたいです。エンジェルも凄く良い選手がいると聞いていますし、ロードFCの次ぐらいの規模になっているようですしね」

──ネクサスで4秒KO勝ちしたモンゴル人選手、バータル・アズジャブハランは?

「いや、いいです。DEEPで全然勝っていないから(笑)。バータル、バータルって騒ぐ意味が分からない。僕は全然興味がないです。それよりも横の繋がりが多いので、挑戦ではなくて、ダブルタイトル戦をやりたいです。

日本のMMAプロモーションってダブルタイトル戦ってないじゃないですか? お互いのベルトを賭けた試合って楽しいだろうし。チャンピオンベルトを巻いている選手って、どこの大会でも強いはずです。弱いチャンピオンなんていない。だから東京でなくても、どんどんダブルタイトルを賭けた興味深い試合を組んでもらって、面白い試合をやっていきたいです。ダブルタイトルがネクサスで組まれるのでも良いですし……。

後はネクサスでの試合が防衛戦だけになると、年に1度の試合で僕が引っ張っているとはいえないし、来年のフェザー級王座決定トーナメントに出て盛り上げたいです。ネクサスが僕を必要とするなら、出ていきます」

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