【Pancrase311】今度は柔道家だ!! マスンヤネに続き南アフリカからルサンド・ビコが来日、荻窪戦
【写真】フィジカルは強い、そして豪快かつ手堅いイメージがあるビコだ (C)PANCRASE
29日(火)、パンクラスより12月8日(日)に東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催されるPancrase311 に南アフリカからルサンド・ビコが来日し、荻窪祐輔と対戦するという発表があった。
暫定ストロー級クィーン・オブ・パンクラシスト王座決定戦=藤野恵実✖チャン・ヒョンジの5分✖5R戦が行われる同大会に7月大会のボカン・マスンヤネに続き、第二の刺客が南アフリカから送り込まれる。
ルサンド・ビコは柔道ベースのファイターで、2016年コモンウェルス柔道選手権60キロ級優勝、2014年のアフリカン・カップで5位、2013年のアフリカ選手権で7位という戦績を残している。MMAではマスンヤネと同じくEFC Worldwideを拠点に戦い暫定バンタム級王座を獲得したこともある戦績6勝2敗のファイターだ。
リリースにあるように公称でマスンヤネの155センチを5センチ下回る上背しかないことに触れられている。とはいっても、ビコが豪快なスープレックスを披露したマスンヤネに倣い、ベースとなった競技の特徴を生かして背負いや腰で担ぐ投げを連発するかといえば、決してそうではない。打撃からダブルレッグでテイクダウン、そして殴るというのがビコの戦い方だ。
ただしグラップリングの試合ではがぶって、ギロチンから小外掛け、あるいは一本背負いなども見せている。当然、そのフィジカルの強さが最大の武器で、身長150センチの割にリーチは167センチ(※これも公称)あるのでテイクダウンとパウンドに何よりも警戒が必要となってくるだろう。ビコのMMAにおいて柔道家らしさが見られるのは、サイドでの抑え込みが強いことだ。ハーフやバックからも殴るビコだが、サイドを取り腹で抑えておいて──長い腕を利用して繰り出されるパンチは非常に勢いがある。
対戦相手の荻窪はマスンヤネに放り投げられ続け、その運動能力の違いをまざまざと見せつけられただけに、ビコ戦を受けた時点で相当な覚悟を持っていることが伝わってくる。
マスンヤネはパンクラスでの王座奪取を宣言しながら、すぐにONEと契約し12月にもデビューという声も伝わってくる。果たしてマスンヤネに続き、パンクラスのデカゴンでMMAブラックダイヤモンドが光り輝くのか──ビコの一挙手一投足に注目だ。