＜ヘビー級／5分3R＞
グレッグ・ハーディー（米国）
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ベン・ソソリ（豪州）

ハーディーの左ローに左フックを打っていくソソリ。さらに左ストレートをヒットさせ、ハーディーのハイの直後にも左を振るう。一回り体が小さなソソリに対し、ハーディーは蹴りやジャブに突き放しに掛かるも、ソソリは左を振るいながら前に出る。ハーディーは右ストレートに続き、左ジャブを当て、右ロー、右アッパーと流れを引き寄せる。さらに近距離でアッパー、左ローを続けるとソソリの勢いが止まってくる。息が荒くなってきたソソリにハーディーは右クロスをヒット。さらに右を入れると、ソソリは右目の周囲をカットした。

2R、右ジャブを放つソソリは右ミドルに左を合わせようとする。この序盤の勢いをいかに持続できるか。対してハーディーは、慎重に足を使いカウンターで右を入れる。ハーディーに喧嘩ファイトを期待するボストンのファンはブーイングを送り、ソソリのワンツーフックが歓迎される。ソソリは右ローに左を当て、左オーバーハンドへ。これをかわしたハーディーは右に回りつつローを蹴る。蹴りにフックを合わされそうになっても、アジャストができないハーディーは手数が減っていく。対して、ソソリはテイクダウンのフェイクから左をかわされ笑みを浮かべる。局面を打開できない両者のファイトは最終回へ。

とコーナーで椅子に座ったハーディーが、「ヘイラ―はないか?」とセコンドに尋ね、何やら吸引する……。

お咎めなく3Rが始まり、ソソリは右ジャブを放ちハーディーがローを返す。お見合いからソソリが動き、ハーディーが反応するという展開で90秒が経過する。右から左を振るうソソリ、足を使うハーディーという流れは変わらない。ローを蹴られバランスを崩したソソリを追いかけたハーディーだが、楔となるような攻撃はない。残り1分を切り、スイッチも見せたハーディーだが、左を受けてバランスを崩す。前に出るのはソソリ、ハーディーは回り続けタイムアップに。会場はブーイングに包まれた。

ジャッジ3者が29－28をつけて勝利したハーディーに再びブーイングを送られた。しかし、3R前のインターバルにハーディーは吸入器で何やら口に含む場面があり、これは完全にレギュレーションに反した行為。この勝利は取り消される可能性は十分にある。

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