【ONE100】2Rになると大失速のダギ、ライト級王者クリスチャンが判定勝ちでGP覇者に──
【写真】KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET
<ONEライト級(※77.1キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
クリスチャン・リー(米国)
Def.3-0
ダギ・アサラナリエフ(トルコ)
左フックから右ローを蹴ったダギ、左の相打ちからローを蹴る。組んで即テイクダウンを奪ったダギは、ハーフで抑えるもクリスチャンもダブルアンダーフックから立ち上がる。左を当てダギ、クリスチャンが右を返しても左右のパンチを入れる、組んだクリスチャンはヒザ蹴りを2発、その後の打撃の展開からボディロックテイクダウンに成功する。足を捌き、パンチを落としたクリスチャンに対しダギは腕十字へ。
右手を抜いたクリスチャンが立ち上がった直後に右を被弾して腰から崩れる。真っすぐ下がるクリスチャンにパンチを入れて、テイクダウンしたダギは立ち上がったクリスチャンのボディにパンチを打ち込む。それでもボディロックテイクダウンを決めたクリスチャンが、即マウントへ。上体を起こして左右のパンチを連打すると、ダギが弱気の表情を浮かべる。さらに直角のエルボーを落としたクリスチャンが終盤は完全に試合をリードした。
2R、体をスライスさせるように組みついたクリスチャンがテイクダウンを狙うも、右を押し当てたダギは踏みとどまり、逆にテイクダウンへ。クリスチャンもスタンドをキープすると、失速したように動きが遅くなったダギにパンチを入れ、テイクダウンを仕掛けてきたところでワキをすくってバックに回る、ダギはキムラから引き込むが、同時に腕を抜いたクリスチャンがトップを取り、ハーフからマウントへ。肩固めは未然に防いだダギが、スクランブルからスタンドに戻るとフックの連打、アッパーで前に出る。
クリスチャンは組みつき、ヒザを着きながらダブルレッグでリフトアップ。スラムでダギを叩きつけて、マウントへ。エルボーを滑らせるクリスチャンに対し、ダギが下からパンチを振るうが勢いはない。上下ともに疲弊した様子で、ラウンド終了を迎えた。
最終回、右を見せて組んだクリスチャンだが、テイクダウンはできずに離れる。激しい上下運動で組みついたクリスチャンは、ワキを潜って離れたダギにパンチを集中させる。スピードはなくなったが、重いパンチは持続しているダギに対し、クリスチャンは組み勝負に。この組みでさらに疲れたダギは、パンチを当ててもテイクダウンを許しマウントを奪われる。一旦息を整えて、パンチを落としたクリスチャンは、ブリッジからスクランブルに持ち込もうとダギのバックを取る。両足をフックして、パンチを打ち付けるクリスチャンに対し、ダギは亀のまま背中こそ伸びないが動けない。
勢いをつけて左のパンチ、さらに右を30秒間打ち続けたクリスチャン。タイムアップとともに、ダギはマウスピースを吐き出し疲労困憊の表情を隠すことはできなかった。結果、ONE世界ライト級王者クリスチャン・リーが、GPを制する形となった。