【UFN161】計量終了 要・注目、クロン・グレイシーのUFC2戦目=カブ・スワンソン戦
11日(金・現地時間)、12日(土・同)にフロリダ州タンパのアマリー・アリーナで開催されるUFN161:UFN on ESPN +19「Joanna vs Waterson」の計量が行われた。
ヨアナ・イェンジェチックとカラテホッティことミッシェレ・ウォーターソンの女子ストロー級がメインの同大会、ママ4カ月のマッケンジー・ダーンがアマンダ・ヒーバスと相対する一番とともに……いや、それ以上に注目されるのがクロン・グレイシーのオクタゴン2戦目だ。
2月のUFCデビュー戦=アレックス・カサレス戦では、スタンドをクリアしテイクダウンからRNCで完勝したクロンだが、今回の相手はカブ・スワンソンだ。このところ4連敗中のスワンソンだが、MMAの経験値はクロンをずっと上回る。打撃単体でなく打撃からのテイクダウンという部分でも、クロンを上回ることは十分に予想される。
その一方で寝技、組技──特に極めに通じるグラップリングという面ではクロンは柔術界でも抜きんでていたし、グラウンドにいけば打撃があっても秀でた強さを見せるだろう。さらにいえば、護身やVTを想定した柔術が根幹にあり続けるヒクソンの流れを持つクロンが、MMAで柔術を使いこなすディアス兄弟と合体したことで、カサレスより手強いスワンソンにどのようなクロン・グレイシー柔術を見せることができるのか。
一時期、父ヒクソンが口にしていてバーリトゥード・ガードが、エルボーを使いこなすスワンソンを相手に通じるのか。そもそもバーリトゥード・ガード自体がUFCという場でも存在&生存しうるのか。クロンの下になる場面が見てみたいスワンソン戦だ。
そのクロンは本計量後のフェイスオフで、スワンソンと顔を合わせると、まるでかつてのグレイシーのスタンドポジションのように両手を揃えるように前に伸ばし、拳をスワンソンの顔に届かせる。それでも余裕をアピールするように笑顔を見せて、何やら挑発するスワンソンに対し、クロンは一点を見据えたように視線を動かさない。表情も変えないままクロンは、握手をすることもなくスワンソンに背を向けた。
なおマッケンジーも無事、計量をパスしている。
■UFN161計量結果
<女子ストロー級/5分5R>
ヨアナ・イェンジェチック: 115.5ポンド(52.38キロ)
ミッシェレ・ウォーターソン: 115ポンド(52.16キロ)
<フェザー級/5分3R>
カブ・スワンソン: 146ポンド(66.22キロ)
クロン・グレイシー: 145.5ポンド(66.0キロ)
<ウェルター級/5分3R>
ジェイムス・ヴィック: 170.5ポンド(77.34キロ)
ニコ・プライス: 170ポンド(77.11キロ)
<女子ストロー級/5分3R>
マッケンジー・ダーン: 115ポンド(52.16キロ)
アマンダ・ヒーバス: 115ポンド(52.16キロ)
<ライト級/5分3R>
ルイス・ペーニャ: 154.5ポンド(70.08キロ)
マット・フレヴォラ: 154ポンド(69.85キロ)
<ミドル級/5分3R>
エリク・アンダース: 186ポンド(84.37キロ)
ジェラルド・マーシャート: 184.5ポンド(83.68キロ)
<ライトヘビー級/5分3R>
デビン・クラーク: 205.5ポンド(93.21キロ)
ライアン・スポーン: 205ポンド(92.99キロ)
<フライ級/5分3R>
デイヴィソン・アルカントラ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ティム・エリオット: 125.5ポンド(56.92キロ)
<バンタム級/5分3R>
マルロン・ヴェラ: 135ポンド(61.24キロ)
アンドレ・イーウェル: 135ポンド(61.24キロ)
<ウェルター級/5分3R>
エクトル・アルダナ: 170ポンド(77.11キロ)
ミゲール・ビーザ: 170ポンド(77.11キロ)
<ミドル級/5分3R>
マーヴィン・ヴェットーリ: 185ポンド(83.91キロ)
アンドリュー・サンチェス: 184ポンド(83.46キロ)
<女子フライ級/5分3R>
JJ・アルドリッチ: 125ポンド(56.7キロ)
ローレン・ミューラー: 125.5ポンド(56.92キロ)