＜156.2ポンド契約／5分3R＞
ベンソン・ヘンダーソン（米国）
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
マイルズ・ジュリー（米国）

いきなり右ストレートを放ったベンヘン、ジュリーはブロックしてから間合をはかり左ロー。スイッチを織り交ぜるベンヘンに左ミドルを蹴ったジュリーは、左ローから左ジャブを伸ばす。サウスポー貴重のベンヘンがオーソから右ロー、サウスポーに戻して左フック&右ローを蹴る。左ボディを入れたベンヘンが左ミドル、ガードしたジュリーがローを返す。ベンへンのローに右を合わせたジュリーは、直後に右ボディを被弾する。細かいパンチを纏めて前に出てきたベンヘンに右を打ちこんだジュリー。ベンヘンも左ミドルを蹴り込む。主導権争いの初回、ベンヘンが左フックを飛び込んで放った直後に終了した。

2R、まず右ローを2発蹴ったベンヘン、ジュリーの右ローに右フックを合わせようとしてバランスを崩す。ベンヘンは右に回るジュリーに右後ろ回し蹴り、着地後に左ローを放つ。クリーンヒットはしなかったが、明らかに手数と勢いに上回るベンヘンに対し、ジュリーは多くのフェイクを織り交ぜるがローやカウンター狙いで手数は少ないままだ。ベンヘンはダブルで右ジャブを当て、左ハイから左ジャブと手（&足）を出し続ける。直後に蹴りからパンチを纏める。ロー以上の攻撃がないジュリーはケージの前でサークリング、飛び込んでくるベンヘンにカウンターの右を振るっていく。大きな左を伸ばしたベンヘンが右ボディを入れてこの回を取った。

最終回、ここもローを2発蹴ったベンヘンが左ストレートから右ロー、ジュリーは右に回って前蹴りを返す。インパクトを残す攻撃が必要なジュリーだが、ローと前蹴り中心の組み立てで時間が過ぎていく。ベンヘンは手数、そして見栄えの良さで試合をリード。何も効いていない──という想いがあるに違いないジュリーだが、彼もダメージを与える攻撃はなく手数は圧倒的に少ない。残り半分を過ぎても足を使うジュリーに対し、ベンヘンは蹴りでバランスを崩した直後に右を打ちこむ。積極性は明らかに上のベンヘンはこうなると空振りも武器にしている感がある。

ようやく右ミドルを入れ、距離を狭めたジュリーが右フックを届かせる。ベンヘンはガードの上からスピニングバックフィストである程度挽回し、ジュリーの回転バック拳を避ける。最後に大きな右を振るったがヒットはしなかったジュリー、UFC終盤期と同じく積極性に欠ける歯がゆい試合でフルマーク判定負けを喫した。

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