【KSW50】大会10日前になり、ヘビー級とライトヘビー級のタイトル戦カードが確定
【写真】大会10日前になり、挑戦者に変更があったヘビー級王者デフリーズとライトヘビー級王者ナルクン(C)KSW
4日(水・現地時間)、KSWより9月14日(土・同)に英国ロンドンのウェンブリー・SSEアリーナで開催されるKSW50でヘビー級王者フィル・デフリーズが、ルイス・エンヒッキの挑戦を受け、ライトヘビー級王者トマス・ナルクンの挑戦者がプシェミスワフ・ミシアラになることが発表された。
KSWにとって記念すべき第50回大会、4つのタイトル戦が組まれた同大会でフィル・デフリーズはダミアン・グラボウスキの挑戦を受けることが決まっていたが、チャレンジャーが拳を負傷し欠場=エンヒッキに挑戦権が回ることとなった。
挑戦者暫定ライト級王座決定戦ではノーマン・パークがマリアン・ジュコスキのヒザの負傷による欠場を受け、元フェザー級王者マルチン・ロゼクと対戦。ライトヘビー級王者ナルクンへのチャレンジャーも、今回発表されたようにヴァグネウ・プラドからTUF28出場のミシアラに代わり、上記にあるようにヘビー級タイトルマッチもデフリーズとエンヒッキの顔合わせになった。
結果的にクロアチア人王者ロベルト・ソルディッチにチェコのパトリック・キンスルが挑戦するウェルター級選手権試合以外の3つのタイトル戦でカードの変更が見られる。大会まで10日となり、2階級の選手権試合で挑戦者が変更されるなど、北米のみならず欧州のビッグショーでも負傷欠場が看過できない状況になったようだが、50回大会だからこそヘビー級とライトヘビー級の代替タイトル戦──より意義あるマッチアップにしようというKSW首脳も努力が伝わってくる。
UFCを2勝4敗でリリースされたエンヒッキは母国ブラジルのWOCSで復活勝利を挙げ、5月のKSW49で同プロモーション・デビューを果たす。ここでミハウ・アンドレシャクをギロチンチョークで破り、代役ながらロンドン大会のメインで王者デフリーズにチャレンジすることとなった。
一方、ナルクンに挑戦するミシアラはロンドン在住のポーランド人ファイターで、キャリアは15年。ポーランド、英国のローカルショーからBAMMA、ベラトールに昇格も結果を残せず、再び小規模プロモーションでキャリアの再構築を強いられた。結果、ACBの勝利を経て──ヘビー級でTUF28に出演したが、勝ち残るができずまたもローカル大会に戻った。そんな浮き沈みのあるキャリアを過ごしてきたミシアラが、本拠地ロンドンで母国のビッグプロモーションの王座に挑む。
ライトヘビー級選手権試合=王者ナルクン✖挑戦者ミシアラこそストーリーを展開し、完結できるガラパゴスMMA=KSWらしさが見られる代替タイトルマッチといえる。