【UFC241】4R左ボディを効かせたミオシッチが、パンチのラッシュでDCを沈めヘビー級王座を取り返す
<UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
スタイプ・ミオシッチ(米国)
Def.4R4分09秒by KO
ダニエル・コーミエー(米国)
慎重な立ち上がりの中でローを蹴り合った両者、DCの右ローでミオシッチがバランスを崩す。左を入れ、距離を詰めたDCはショートアッパーを当てて離れる。右フック、オーバーハンド、そしてアッパーを見せてからシングルで大きくミオシッチをリフトしたDCがスラムする。
足を取りに行ったミオシッチは、これ抜かれるとキムラを狙う。DCは苦も無く防いでハーフで抑える。クローズドガードを取り、パンチを被弾したミオシッチはスクランブルに持ち込もうとシングルレッグへ、これを潰して鉄槌を連打したDCが、エルボーも入れ初回を取った。
2R、ワンツー、ボディにヒザを入れたミオシッチが再び左ヒザをボディに入れパンチを繰り出す。DCは素早い左ジャブからワンツー、左エルボーをヒットさせる。ガードは低いDCだが、素早いパンチで前に出る。ミオシッチも右から左を当てる、DCは下がらずワンツーで打ち返すと、ミオシッチがクリンチを選択。離れてジャブを入れたミオシッチは、左と右の相打ちの後で左フックを打ちこむ。パンチを打たれる数が増えてきたDCはアッパーも被弾するが、組んでケージにミオシッチを押し込む。離れて右を当てたミオシッチに対し、DCの右アッパーを連打し、左ジャブを打ちこむ。
中間距離の打ち合いで両者がパンチを打って、打ち返すという展開のなかでDCは自らのハイキックを打ったあとに重心が下がり後退。追いかけてきたミオシッチと右を打ち合いラウドが終わった。
3R、ミオシッチがまず左ジャブを当て、右ストレートをヒットさせる。体がのけ反ったDCはシングルを切って、ハイキックを狙う。右目にパンチを受けて気にするミオシッチに、DCがパンチを纏める。右フックを打ち合い、組んでもダーティーボクシングで削り合う両者が、ケージ際に動きを止めるとアナハイムのファンは容赦なくブーイングを送る。
エルボーを入れて離れたミオシッチは左リードフック、DCが左ジャブを続けて当てる。右を打ち合い、組みで右腕を差したミオシッチがテイクダウンを奪う。立ち上がったDCにヒザを入れたミオシッチが、逆にテイクダウン狙いを切る。DCはパンチを纏めると、ミオシッチは口が開き、動きが落ちる。ワンツーを連続で決めたDC、ミオシッチも必死で打ち返す。盛り返して殴るミオシッチ、DCは大きく息をした。
4R、手数が減った両者。DCが左フックを当てて離れる。ミオシッチは左ジャブを伸ばして前に出る。左ボディアッパー2発から左フックを入れたミオシッチが、ボディアッパーを続ける。前進にボディフックを合わされるDCが左を返すが、腹を守るように構えが変わる。ついに左ボディから右ストレートを被弾するようになったDCは、腹を効かされ息が詰まるような仕草を見せる。ここで右の連打を受け、ケージに詰まったDCは連打の前に腰から崩れ落ち、パウンドのラッシュにレフェリーが試合を止めた。
ヘビー級王座を取り戻したミオシッチは「ファイトはなんでも起こる。ボディが効いたのは分かった。やるべきことをやったよ」と話した。一方、DCは「進退についてはエモーシャルな時に語るべきじゃない。40歳、色々なことを妻とは話す。しっかりとした結論を導き出したい」とコメントした。