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【PFL2019#06】ガビブの従弟ウマル・マゴメドフが変幻自在の蹴り技でホノリオを翻弄し11連勝

<バンタム級/5分3R>
ウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
シジマウ・ホノリオ(ブラジル)

ガビブ・ヌルマゴメドフの従弟ウマル・ヌルマゴメドフが、10連勝のレコードを引っ提げた1年振りのPFLへ。対するホノリオは「トップ柔術家と戦っていないから勝ち続けてきたんだ」と断言する。

素早いパンチから右ハイを繰り出したウマルに対し、ホノリオは組んで引き込む。足を捌いてパスを狙うは右のパンチを落とし、一旦ガードの中に収まる。スタンドに戻ったウマルは軌道の変わる右ハイを繰り出し、右ジャブを連打で見せる。ホノリオも右ミドルを返したが、打撃のプレッシャーに組んで下になり守りのファイトに。ハーフのホノリオが足を戻し、ウマルがパスのプレッシャー&パウンドで初回を取った。

2R、ウマルが素早い左ハイを見せ、右前蹴りを放つ。ホノリオが右ローを返すが、接近するとウマルがワンツーを打ち込む。スイッチヒッターのウマルは、自在に左右の蹴りを見せ、ホノリオは前足の蹴りが余り見えていないようだ。打撃戦のプレッシャーに疲れを見せるようになったホノリオは左フックを被弾して後退、ウマルが左サイドキックで突き放す。右から左のハイキックを入れ、ホノリオを翻弄するウマルは右ジャブ、続いて右ブラジリアンキックを繰り出す。左の前蹴りを顔面に受けたホノリオはウマルに近づくことができない。前転するような蹴りを見せたホノリオに笑いが起き、ラウンドが終わった。

最終回開始直後に左ハイキックでホノリオを牽制したウマルが、引き続き蹴りを上中下、左右から蹴っていく。サウスポーの構えから左ロー&右ハイというMMAではほとんど見られないコンビネーションを繰り出すウマルが近づいて組みつくと、ホノリオが前方に倒れつつ上を向きガードを取る。ウマルはハーフで殴り、ホノリオがフルガードに戻る。危なげない試合を進めるウマルだが、レフェリーがスタンドを要求する。意を決したように組みに行ったホノリオだが、ヒザ蹴りをうけまたも引き込む。そのままウマルはトップをキープし判定勝ち、デビュー以来の連勝を11に伸ばした──が、ホノリオの消極的な姿勢もありバンタム級開拓となるにはインパクトは少ない試合になってしまった。


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