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【ONE97】松嶋こよみ、初の王座挑戦はマーチン・ウェンの前に2RTKO負けに終わる

Nugyen vs Koyomi【写真】組んでから引き込み、パウンドアウトという結末になった(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

<ONE世界フェザー級選手権試合(※70.3キロ)/5分3R>
[王者]マーチン・ウェン(豪州)
Def.2R4分40秒 by TKO
[挑戦者]松嶋こよみ(日本)

構えを小刻みにスイッチし、ローやタックルのフェイントを見せる松嶋。ウェンがじりじりとプレッシャーをかけていくが、松嶋が素早いダブルレッグでていうダウンを奪う。ガードポジションのウェンは下からヒジを入れて立ち上がる。松嶋はその立ち際のハイキックとヒザ蹴りを見せる。

試合がスタンドに戻るとウェンが左ボディを強振。松嶋はそこに合わせて組みついてテイクダウンへ。ウェイが立ち上がると、松嶋はシングルレッグの形でウェイを追いかける。ここでウェイの身体がロープの外に出てブレイクとなる。

再開後、松嶋は左ストレートと左ハイキック、細かい出入りからロー、タックルと攻撃を増やす。ウェンはジャブで松嶋を追いかけて右フック。松嶋はシングルレッグでテイクダウンを奪い、立ち上がるウェンをシングルレッグで追いかけるが、ここでもウェンの身体がロープの外に出てレフェリーはブレイクを命じる。ウェイの行為が故意かどうか分からない微妙なもので松嶋陣営はレフェリーに反則をアピールをする。再開後、松嶋がシングルレッグに入ると、それを切ったウェンががヒザ蹴りを突き上げる。

2Rも細かくステップしてタックルやワンツー、右ストレートを繰り出す松嶋。ウェンも右ローを蹴って、ジャブから右フックを打ち込む。ウェンはタックルを切りながら右ストレートを打ち込み、しっかりと組めない松嶋は自らガードポジションで引き込む。ここでウェンが一気にパウンドで攻め込み、松嶋もシングルレッグの形で身体を起こすが、ウェンはそれをつぶしながらパンチとヒジを入れる。ウェンが離れて試合がスタンドに戻ると松嶋の消耗が目立つ。

逆にウェンは何度も松嶋のタックルを切って右フックを連打。ローから強烈な左ボディを叩き込む。下がる松嶋は前蹴りで距離を取ろうとするが、ウェンはそれをキャッチして左フック。ガードが下がる松嶋に右フックを打ち下ろし、ついに松嶋がふらつく。足元がおぼつかない松嶋。ウェンはそこに右ミドルを蹴り、松嶋の力ないタックルを切ると、すかさずサッカーボールキックを蹴る。松嶋はそのままガードポジションを取り、ウェンのパンチを浴び続け、レフェリーが試合をストップ。松嶋の王座挑戦は2RTKO負けという結果に終わった。

「みな、コヨミ・マツシマに拍手を。マニラは2番目のホームだ。ワイフに感謝している。8週間半も3人の子供と家を守ってくれた」とウェンはインタビューで話した。


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