【ONE WS06】フェザー級で出場の前HEATバンタム級王者キム・ミョンギュ、オルシムに組み負ける
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ジェリー・オルシム(フィリピン)
Def.3-0
キム・ミョンギュ(韓国)
左ジャブから、右ロー、右ハイを繰り出すオルシムが、キム・ミョンギュのテイクダウン狙いをかわす。オルシムの右ストレートにフックを合わせようとし、続く前進にダブルレッグに出たキム・ミョンギュがテイクダウンに成功する。すぐにパスに成功したキム・ミョンギュをハーフネルソンでスイープしたオルシム。キム・ミョンギュがスクランブルでギロチンを仕掛ける。ボディロックでコーナーに押し込まれたキム・ミョンギュは、ネッククランク気味にギロチンを続ける。
オルシムがテイクダウンに出ると、ロープの間からエプロンに出そうになりながらギロチンを続けたキム・ミョンギュだが、頭を中に入れるときにクラッチが外れる。束ねられた左足を抜きつつ立ち上がろうとしたキム・ミョンギュのバックに回ったオルシムが、後方からパンチを入れる。スタンドに戻ったキム・ミョンギュに対し、オルシムは正面に回ってボディロックテイクダウンを決める。ここもキム・ミョンギュは即立ち上がると、コーナー際の組み合いのなかでまたもオルシムがボディロックテイクダウンを決める。バックコントロールからパンチを落としたオルシムが、キム・ミョンギュが組み勝つラウンドとなった。
2R、ワンツー、左ジャブを伸ばし、右ハイを狙ったオルシムは、キム・ミョンギュの左フックに左を合わせ、テイクダウンはスプロールする。キム・ミョンギュはそれでも押し込んでいくがオルシムはギロチンチョークへ。ロープにもたれていたオルシムは、支えを失い背中をマットにつける。キム・ミョンギュがマウントを取るが、三角クラッチを狙ったのか──中途半端な仕掛けで、背中を向けたオルシムを逃してしまう。
続くスクランブルでオーバーフック&ヒザ蹴りを繰り出したオルシムは、キム・ミョンギュのシングルレッグにも倒れない。キム・ミョンギュはダブルレッグに切り替えて押し込み、大内刈りに反応したオルシムがバランスを崩すと、ようやくテイクダウンを決める。残り45秒、マウントを取ったキム・ミョンギュがパンチを落とし、最後の5分間を迎えることに。
最終回、オルシムのスーパーマンパンチに続く左フックにダブルレッグを狙ったキム・ミョンギュだが、これを切られヒザ蹴りを受けそうになる。続くスクランブルでボディロックテイクダウンを取られたキム・ミョンギュはバックを許しつつ立ち上がる。正面を向いたオルシムは両ワキを差し、キム・ミョンギュをコーナーに押し込む。
残り半分になり両者が離れると、キム・ミョンギュがすぐに組んでボディロックへ。オルシムのボディロックテイクダウンに体を浴びせて倒したキム・ミョンギュが、ガードの中からパンチを落とす。リング中央で再開後、蹴り上げからスクランブルを狙ったオルシムは、バックを取りに来たキム・ミョンギュに向き返りトップを奪取する。正対し立ち上がったキムは、残り20秒での選択はダブルレッグ。オルシムががぶって、スタンドへ。オルシムが組み勝つ形で3Rが終了した。
KTTからチーム・ラボに移籍し、急遽出場となったキム・ミョンギュにとって70.3キロは重かったか。スタミナの塊が逆に疲れた形でポイントを失い、オルシムが判定勝ちを手にした。