【Invicta FC35】ローマ・ルックンブンミーがムエタイ流「こかし」の妙技で、復活V
<アトム級/5分3R>
ローマ・ルックンブンミー(タイ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
モニキ・アゼベド(ブラジル)
距離を取る両者、ローマが右ローを蹴る。ローマのローにショートのパンチを纏めようとするアゼベド。ローマは首相撲に捕らえようとするが、離れる。ローマの打撃を恐れずにパンチを思い切り振るうアゼベド、この気の強さは前に出る姿勢を支持するMMAではポイント上は優位に働くか。
その一方でローマはその捌いて、いなすこともできる。あらいフックを振るうアゼベドに対し、ローマはダブルレッグでテイクダウンを奪うとハーフからエルボーを打っていく。潜らせずヒジを打ちつけるローマは、ニーシールドを取られるとパンチを落としてスタンドに戻る。最後の10秒で右ミドルを当てたローマが初回を取った。
2R、右前蹴りを見せたローマはサウスポーに構えたアゼベドに右ミドルを入れる。オーソに戻したアゼベドは、ここも果敢にパンチを振るうがローマはバックステップでかわす。ローマの鋭いローにパンチを合わせたいアゼベドが、右ミドルにワンツーを振るっていく。アゼベドは右ミドルについにパンチを当て、続き右ローをキャッチしてパンチを打ちながら足を払ってテイクダウンを決める。
下になったローマはバタフライガード、ここでアゼベドが立ち上がる。ローマは再び右ミドルをキャッチされるが、アゼベドの足払いを返して逆にトップを奪いマウントへ。暴れたアゼベドはローマがサイドに移行すると、スクランブルに持ち込みバックを伺う。ヒザをボディに突き刺したローマは、ボディロックにも首投げを決める。左腕を差してハーフを取るアゼベドに左のパウンドを連打したローマは、クローズドガードの中に収まる。残り10秒で立ち上がったローマにアゼベドはダブルレッグを狙うも、ケージを背負ったローマは許さずタイムアップに。
最終回、アゼベドが右ローを蹴り、ローマが右前蹴りを突き刺す。右ローを蹴られながらパンチを放つアゼベドだが、これが効き始めたか。右ミドルを蹴られると、アゼベドはここでも組みに行く。パンチを放って離れたアゼベドが、ローマが距離を詰めたところで左フックを当てる。テンカオにもパンチを合わせるアゼベド、その勢いは落ちないものの精度は決して高くない。
ローマも低いガードを疲れ、踏み込みに右を合わされる。そこにエルボーを入れようとしたローマは笑顔を浮かべて組みつくと、足を払ってテイクダウンを奪う。ハーフでエルボー、パンチを纏めたローマは試合終了と同時に勝利を確信したように両手を高々と掲げた。
最後の足払いで左ヒザを負傷し、セコンドに支えられてウィナーコールを迎えたアゼベド。結果、ローマがフルマークの判定勝ちを収め「ここに戻ることができたハッピーという以上の言葉はないわ。パンチでも来られても、自分の経験を生かして戦うだけだった」と勝利を振り返った。