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【ONE94】後がない状況で、シウバと3戦目を戦う内藤のび太「粘りの気持ちで頑張ります」

Nobita【写真】直向きファイトは、自分との勝負でもある──内藤のび太(C)MMAPLANET

17日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで行われるONE94「Enter the Dragon」で、内藤のび太がアレックス・シウバと3度目の決着戦を戦う。

17年12月のバンコク、18年5月のジャカルタに続き、シウバのお膝元シンガポールでトリロジーの終幕を迎えることとなった。ただし、のび太は3月のエネ・カタラン戦で粘り腰を発揮できすTKO負けを喫したばかり、僅か100日のインターバルでシウバ戦を了承した。

生き残りを賭けたシウバ戦を前にのび太の決意を訊いた。


──3月のレネ・カタラン戦はショッキングな敗北でした。

「あの負け方は自分もショックでした。でも、すぐあとにオファーを貰え、これまでそういう早い段階でのオファーがなかったので、受けさせてもらいました。まぁシンガポール大会は嫌だったんですけど(苦笑)」

──ダメージの方は大丈夫ですか。

「すぐに傷を縫ってもらったので、傷口はそれ以来開くことはなかったです。練習の方も寝技から再開し、そこからだんだんと強度を上げて打撃有りへという感じで、スムーズにできていました。準備期間も1カ月半以上あったので、しっかりと調整はできています」

──カタラン戦は、のび太選手のあの倒して何とかするという執念が見えなかったようにも感じました。

「確かに……。それは何か自分のなかに変化が起こっているのか、その辺は分からないです。そこを踏まえたうえで、今回の試合で分かるんだと思います。僕は絶対に勝ちに行きますし、その結果がどうなるのかで今後が決まる試合だと思っています」

──執念がなくなったという指摘は周囲から受けましたか。

「そうですね、ハッキリとは言われていないですが、そういう空気は感じています。あんな負け方をして、試合機会が巡ってくることはありがたいです」

──いや、これはもうシンガポールでアレックス・シウバ戦ですし、むこうアップの試合ですよね。

「そういう意図もあると思います(笑)。アレックス・シウバと3度目に向けてのオファーはこれまでにもあって、それをすぐにやるのはどうかと思い断っていたのですが……、もうあの負け方をして断ることはできないですよね。ONEにはアレックス・シウバが勝って、ストロー級の挑戦者にしたいという思惑はあるかもしれないですが、僕は戦うだけです」

──3R制ということで、過去2試合と戦い方を変えないといけないことは?

「やっぱりパワー的なインパクトのある攻撃をすることですよね。過去2戦は5Rという時間をかけて勝とうとしていたので、もう少しコンパクトにしないといけないです。それがパワーのある攻撃を当てるということだと思います。

そういう練習や短距離走もやってきました。その効果があるのかどうかは分からないのですが、3Rというのは意識してやってきました。前の試合が1Rで終わってしまったので、今回の試合でフィットできているのか、そこが大切になってきます。

結論として、もっと仕掛けるということで……パワフルに動くことができないと勝つのは難しいです。実際、僕の戦い方とすれば、これまで5Rが多くてそこがフィットしていたので……。空ける時間をなくして、詰めていく。リスクを負った攻めをしないと勝てないですね」

──3Rのアレックス・シウバに気を付けないといけない点は、どこでしょうか。

「パワーですね。僕よりパワーがあるので、早くバテさせるか。もしくは自分が良いポジションを取ることができるか。3Rの方がシウバは戦いやすいと思っているはずです。あのパワーをかわして、効率よく攻めることで消耗させたいです。

お互いの手の内が分かっているので、どこを足すことができるのか。新しいことも習っているのですが、すぐに試合で通用するのか。前回の負けがあるので、悩んだこともありましたが、自分を見つめなおしてやってきました。もう追い詰められているので、やるしかないです。

ここで結果を残せないと、今後は苦しいという判断になる……正念場です。前回の負けを帳消しにできるよう結果を残す。それだけですね。今回はどんなに劣勢になっても、こないだのようにならず粘りの気持ちで頑張ります」

■ONE94対戦カード

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] 青木真也(日本)
[挑戦者]クリスチャン・リー(米国)

<Super Seriesキックボクシング世界ライト級選手権試合勝/3分5R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
レギン・アーセル(オランダ)

<ONE Super Seriesキックボクシング・フェザー級ワールドGP準々決勝/3分3R>
ペットモラコット・ペッティンディー・アカデミー(タイ)
ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)

<ONE Super Seriesキックボクシング・フェザー級ワールドGP準々決勝/3分3R>
ヨーセングライ・IWE・フェアテックス(タイ)
サミー・サナ(フランス)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
セイジ・ノースカット(米国)
コズモ・アレッシャンドリ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)ワールドGP準決勝/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・キュソン(韓国)
ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
ミャオ・リータオ(中国)

<ONE Super Seriesキックボクシング・フェザー級ワールドGP準々決勝/3分3R>
ジョー・ナタワット(タイ)
サーシャ・モイサ(フランス)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
内藤のび太(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ゲイリー・トノン(米国)
中原由貴(日本)

<ONE Super Seriesキックボクシング・フェザー級ワールドGP準々決勝/3分3R>
ジャバル・アスケロフ(ロシア)
エンコロ・ケール(ドイツ)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
VV.Mei(日本)
ラウラ・バリン(アルゼンチン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
シャノン・ウィラチャイ(タイ)
ユーリ・ラピクス(イタリア)

<ONE Super Seriesキックボクシング・フェザー級ワールドGP準々決勝/3分3R>
ダニエル・ドーソン(豪州)
ブラウン・ピナス(オランダ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ラフール・ラジェ(シンガポール)
リチャード・コーミナル(マレーシア)

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