【Bellator221】注目のフェザー級戦は期待ハズレ。マッキーが賭け逃げ打撃で手数を稼ぎ、カーランを破る
<フェザー級/5分3R>
AJ・マッキーJr(米国)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
パット・カーラン(米国)
間合いを測る両者、マッキーが届かない距離で後ろ回し蹴りを見せる。前に出て軽く左ミドルを蹴ったマッキーに対し、カーランは1分半近く手を出さない。マッキーは左ハイ、ブロックしたカーランは右フック、かわしたマッキーは後ろ回し蹴りの直後にダブルレッグでテイクダウンを奪う。シングルバタフライからバタフライ・ガードを取ったカーランは、ケージまで下がり蹴り上げから立ち上がる。そこを狙ってヒザをボディに入れたマッキーは、残り30秒でハイキックの相打ちで蹴り勝ちバランスを崩したカーランが立ち上がるとラッシュをかけて初回を取った。
2R開始直後に左ミドルを入れたマッキー、カーランは右前蹴りを返しローで軸足を払っていく。マッキーはサイドキックからローを2発、遠めのレンジで打撃戦が続く。再度左ミドルを決めたマッキーの前進を右ミドルでカーランが止めようと試みる。それでもマッキーは前に出てワンツー、スピニングバックキックの空振りからテイクダウンのフェイク、そしてサイドキックにつなげる。カーランの右ハイをブロックしたマッキーは右ジャブ、サイドキック、ワンツーをガードの上から打っていく。
倒すために打っていない打撃戦にブーイングが起こる中、残り90秒でカーランがダブルレッグを一発で決める。ガードでエルボー、パンチを連打するマッキーに対し、頭を胸につけた状態で抑えるカーランは、加点ができているのか。立ち上がったカーランを蹴り上げるマッキーは、ローこそ蹴られたがノーダメージでラウンド終了を迎えた。
距離を取り合う両者にシカゴのファンは大きなブーイングを続ける最終回、マッキーは掛け逃げといっても良い回転系、サイドキック、そしてオーバーハンド気味のワンツーで手数を稼ぐ。カーランも距離を詰めることができないまま、残り2分でダブルレッグを切ってヒザを突き上げる。
会場全体が包まれるブーイングにも、両者の距離は近づかない。最後の1分でダブルレッグでカーランをケージに押し込んだマッキーがバックに回り、スイッチを狙ったところで尻もちをつかせる。金網を背負ってマッキーを抱えたカーランは、細かいパンチを受けながら試合終了を迎えた。
ゲームに終始し、ファイトがほとんど見られなかった1戦でマッキーが勝利。「2度のチャンプを破ったんだ」とカメラに向かって話すマッキーだが、期待外れの試合になったことは間違いない。