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【Bellator301】TDを2度、リバーサルを1度許し11分間下だったAJが、アウトローにフルマークの判定勝ち

<ライト級/5分3R>
AJ・マッキーJr(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
シドニー・アウトロー(米国)

7月の日本大会を欠場したAJの再起戦。サウスポーに構えたAJの左ミドルをキャッチしたアウトローがシングルからダブルに移行してテイクダウンを奪う。頭と胸をつけるアウトローに対し、AJはオープンガード、背中をつけられた状態続くAJが、ケージを利して立ち上がろうと動く。ボディロックで抑えるアウトローが右足を抜き、ハーフガードに。立たせるスペースを与えないアウトローに抑え込みにブーイングが起こる。

AJは下から左右のエルボーを打ちつけ、アウトローは右目尻をカットしたか。残り90秒、一瞬のクローズドからオープンガードに戻したAJだが、スクランブルに持ち込むことができないままハイガードで三角を狙うが、頭を押し込んだアウトローはセットさせずに5分が過ぎた。

2R、ワンツーを入れたAJがサイドキックを見せる。アウトローのダブルレッグを切ったAJは、初回と同様に左の蹴り足を掴まれテイクダウンを許す。尻もち状態からエルボーを落とし立ち上がろうとするAJをボディクラッチして倒したアウトローは、ここもガードのなかでタイトに抑えにかかる。流血が激しいアウトローの返り血で、胸が赤く染まったAJがエルボーを続ける。汗だけでなく、血も加わり滑りやすい状況となったアウトローは、右足を一本抜くが、AJがフルガードに戻す。ポイントはともかく──フックガード、バタフライガード、いずれもAJはスクランブルに持ち込むことはできなかった。

最終回、アウトローにドクターチェックが入る。「止めるな」とアピールするAJ、試合は続行される。ハグでスタートを切った最後の5分、AJがワンツーを伸ばし自らダブルレッグを仕掛けてテイクダウンを奪う。初めてトップを取ったAJは足を抜いてハーフ、アウトローはダブルアンダーフックから足を戻す。すぐAJは左足を抜き、ハーフへ。ディープハーフのアウトローだが、背中をつかされ起き上ろうとしてヒジを打たれる。

AJがウィザーでパンチを入れ、小手投げでトップを取りに行く。耐えるアウトローはシングルレッグでレッスルアップ、ダブルに切り替えてリバーサルに成功する。AJはケージを使って立とうとするが、ヒザ裏をコントロールされてまたも背中をマットにつかさせる。ケージキック、蹴り上げのAJだがスクランブルには持ち込めない。スイッチも潰したアウトローがここもガードのなかでAJを抑え切り、3Rを戦い終えた。

エルボーのカットがどのように判断されるか──だが、自分のやるべきことをやったのはアウトローであることは間違ない。AJは、その局面を打開できなかった。ジャッジはジャッジ3者とも30-27でAJを支持──やるべきことをやり切っても、フルマークの判定負けならアウトロー陣営は選択肢を間違っていることになるが、テイクダウンを許し、そのテイクダウンで局面を打開しようとし、リバーサルで下にされたAJの文句なしの勝利──MMAにおけるコントロールの価値の低下が如実になっている表れだ。


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