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【ONE92】岡見勇信と対戦、キャムラン・アバソフ「オカミを勝たせたいONEを後悔させてやる」

Abbasov【写真】キルギス国籍のアバソフだが、ロシアっぽいジョークを織り交ぜてインタビューに答えてくれた(C)MMAPLANET

3日(金・現地時間)にインドネシアはジャカルタのイストラ・ゲロラ・プン・カルノで開催されるONE92「For Honor」で岡見勇信のONE初戦の相手を務めるのがキャムラン・アバソフだ。

キルギス国籍、クリミア半島にほど近い黒海沿岸のロシア・ノヴォロシスク在住のアバソフは、MMAロシア文化圏でキャリアを積んできた。そしてONE戦績は1勝1敗ながらタイトル・コンテンダーのアギラン・タニに圧勝している。

ロシアっぽい朴訥としたインタビューの受け答えのなかに、皮肉を交えたジョークと本音を織り交ぜるアバソフ──に、岡見戦への意気込みを尋ねた。


──明日、岡見勇信選手と戦います。アバソフ選手にとってもキャリア最大の試合になるかと思われます。

「この試合はONEウェルター級でも最もタフな試合になることは間違いない。でも、しっかりと調整してきたので、心身ともに万全だよ。明日が楽しみでならない」

──岡見選手の印象を教えてください。

「ファイターというのは、どれだけ調整が上手くいったかで実力は違ってくる。ただし、彼が経験豊かなファイターであることは間違いない」

──日本のファンも岡見選手と戦うことでアバソフ選手に興味を持ち始めましたが、ほとんど情報がありません。ベースとなるスタイルはレスリングなのでしょうか。

「そうだよ、フリースタイルレスリングだ。だからMMAもレスリングがベースになっている。ただし、レスリングとグラウンドだけでなく打撃だってしっかりと練習している。もともとレスリングをやっていた時に、打撃の練習をするようになり、その2つだけでなくもっと多くの格闘技を組み合わせて戦いたいと思いMMAを始めたんだ。それが2011年だったから、それ以来8年間すっとMMAファイターとして成長してきた」

──キルギスは地理的には中央アジアですが、歴史や言語的にロシアの文化が根強いです。そのキルギス人のアバソフ選手がONEで戦う、アジアを拠点に戦うことの意義を教えてください。

「自分はロシアのACBやWFCA、カザフスタンのアラッシュPRIDE、キルギスのWEFでも戦ってきた。ONEはそれらの団体よりも色々なファイターがいて、特に最近ではUFCから選手も流れてきた。とても面白くなってくる。何より選手の待遇や気配りがロシアの大会とは違う。それに計量が機能している点もね(笑)」

──計量が機能……(苦笑)。では、そのONEでのゴールを教えてください。

「もちろんベルトを巻くことだよ。そのために用意された試合を一つずつ勝っていく。将来的にはONEだけでなく、あらゆる団体のベルトを集めたい」

──では最後に明日の試合への意気込みをお願いします。

「ONEがユーシン・オカミの勝利を願っていることは分かっている。でも、そういう風に思っていることを後悔させてやる。そして日本でこの試合を視るファンも、試合が終わればユーシン・オカミでなく自分のファンになっているだろう(笑)」

■ONE92対戦カード

<Super Seriesムエタイ・世界フライ級選手権試合勝/3分5R>
サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
ジョナサン・ハガディ(英国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
岡見勇信(日本)
キャムラン・アバソフ(キルギス)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
山田哲也(日本)
マラット・ガフロフ(ロシア)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ヨードパノムルン・ジットムアンノン(タイ)
テイラー・ハードキャッスル(豪州)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
プリシーラ・ガオール(インドネシア)
ノウ・スレイ・ポブ(カンボジア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
タン・リー(米国)
ユーサップ・サーデュラエフ(ロシア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
キム・デフォン(韓国)
アイディン・ジュマイ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
高橋遼伍(日本)
ケアヌ・スッバ(マレーシア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ポール・ルミヒ(インドネシア)
スノト(インドネシア)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
山田健太(日本)
ディヴィダス・ダニーラ(リトアニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ルーディ・アグスティアン(インドネシア)
チャン・ロタナ(カンボジア)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
アンドリュー・ミラー(英国)
モハマド・ビン・マフムード(マレーシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アドリアン・マテイス(インドネシア)
ヒマンシュ・コシィック(インド)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
グントゥール(インドネシア)
アンジェロ・ビモアジ(インドネシア)

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