【SHOMMA】エヴァンゲリスタ、次期ライト級挑戦者に!?
■160ポンド・キャッチウェイト/5分3R
ビリー・エヴァンゲリスタ(米国)
Def.3R終了/判定3-0 [30-27、30-27、29-28]
ジョージ・グーゲル(ブラジル)
【写真】ジョージ・グーゲルに判定勝ちを収めたビリー・エヴァンゲリスタ。打撃とテイクダウンで試合を支配したが、終盤はスタミナ切れのように見えた (C) Strikeforce
“ミスターSHOMMA”エヴァンゲリスタは地元フレズノの大歓声を背に浴び、グーゲルのローをかわして左フックを見舞っていく。続いてグーゲルの左に合わせ、ローキックを見せたエヴァンゲリスタ。しっかりと距離をとって、グーゲルの攻撃を見切って、カウンターを狙う。
自ら前に出て、左フックから右アッパーを見せたエヴァンゲリスタは再び距離をとって、グーゲルにローを蹴り込む。グーゲルもエヴァンゲリスタの右を受けた直後に、大きな振りの右フック、さらにローを放つ。ロー二発から右フック、グーゲルの踏み込みを潰そうとするエヴァンゲリスタが、ラウンド終盤にテイクダウンを奪い、優勢のまま初回を終えた。
2R、引き続きローからパンチにつなげるエヴァンゲリスタは、首相撲からのヒザと攻撃手段を増やす。必死に距離を詰めるグーゲルだが、エヴァンゲリスタはフックをかわし首相撲から再びヒザを突き上げる。ペースを譲らないエヴァンゲリスタに対し、グーゲルも手数を増やすが、いかんせん精度が低い。再びテイクダウンを奪ったエヴァンゲリスタは、ハーフからパウンドを落とす。アームロック狙いのグーゲルの顔面に勢いよくパウンドを決めたエヴァンゲリスタは、ケージに際に移動する。
互いに動きが少なく、レフェリーがブレイクを命じた直後、グーゲルの左ハイキックがエヴァンゲリスタの顔面を捉える。崩れ落ちながら、テイクダウンを仕掛けたエヴァンゲリスタをグーゲルはギロチンで迎え撃つ。エヴァンゲリスタが首を引きぬき、パウンドを見せたところで2Rが終了となった。
最終回、前に出るのはグーゲル。エヴァンゲリスタはスタミナ切れか、動きがやや鈍い。勢いづくグーゲルだが、踏み込んだところでエヴァンゲリスタの右フックを受ける。組みつこうとするエヴァンゲリスタの試みをパンチで切り崩すグーゲル、エヴァンゲリスタはパンチが大きくなっていく。
ハイキックからフック、テイクダウン狙いを切ったグーゲルは、逆にテイクダウン狙いからヒザを繰り出す。打ち合いでも劣勢のエヴァンゲリスタだったが、残り30秒でグーゲルのハイキックに合わせてテイクダウンを奪うことに成功。エヴァンゲリスタがトップキープしたまま、試合はタイムアップに。
ジャッジの裁定は3-0でエヴァンゲリスタに。判定に不満を述べることはなかったグーゲルだが、27-30をつけたジャッジが二人もいたことは、首を傾げるしかない。ともあれ、タフファイトに勝利したエヴァンゲリスタは、ジョシュ・トムソンへのチャレンジについて、ストライクフォースの意向に従うというコメントを残した。