【UFN145】初回のダウンから2Rに逆転勝ちしたステファン・シュトルーフが引退を告げ、グローブを置く
<ヘビー級/5分3R>
ステファン・シュトルーフ(オランダ)
Def.2R2分21秒by 肩固め
マルコ・ホジェリオ・リマ(ブラジル)
開始直後に右オーバーハンドでダウンを奪ったリマ、シュトルーフはクローズドガードを取り回復に努める。手首を掴み、ハーフバタフライ、さらに頭を引き寄せてディフェンスに徹するシュトルーフがボディロックに取りリマの動きを封じこめようとする。左のパンチを落とすリマはガードを越えることができず、思うように攻めることはできない。残り3分を切り、足を一本抜いたリマは右のパンチを見せる。シュトルーフはダメージの蓄積を最小限としたいが右パウンドを連打される場面も。
立ち上がるよりも、ガードを選択する動きのシュトルーフはパスからマウントを許してしまう。それでも20秒間、パンチのクリーンヒットを受けなかったシュトルーフは我慢の4分50秒を戦い終えた。
2R、ワンツーを放って前に出たリマがシュトルーフをケージに押し込む。小手を決めて内股気味に投げたシュトルーフが上を取り、ハーフから左のパンチを打ちつける。そのまま枕でプレッシャーを与え、足を抜きに掛かると、シュトルーフは体を起こし過ぎないよう腰を下げ肩固めの態勢へ。そのままマウントに移行すると、リマがすぐタップ。初回の劣勢を跳ね返したシュトルーフが一本勝ち手にした。
「1Rは何が起こったか分からなかった。スクリーンで確認しても良いかい? パンチを貰ったんだ。次? 皆が僕の心臓を事を気にしていると思う。少し長く戦い過ぎたようだ。僕の心臓は大丈夫だよ。でも今回の試合が引退するのにちょうど良い機会だと思う。ありがとう。グローブを置くよ。100パーセントには戻らないことは分かっている。最後の試合を今日のように勝てて良かった。完璧じゃないけど、素晴らしい気分だ。16年を共にしたコーチ……ありがとう」と言葉に詰まったシュトルーフは、師であるボブ・シュクライバーと肩を寄せ合った。