【ONE86】ユースタキオに組み勝ったアドリアーノ・モライシュがリベンジ&フライ級王座に返り咲き
<ONE世界フライ級(※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
Def. 3-0
ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)
開始早々、距離を詰めたのは挑戦者のモライシュ。ステップを踏みながら右ローを放つ。じっくりと相手を見ながら、王者ユースタキオが左ロー。詰めてくるモライシュに左ジャブを放つ。モライシュの出入りが激しくなると、ユースタキオは左ローから右フック。モライシュが入ってくると右クロスを合わせる。さらにユースタキオは左ローから大振りのフック、続いて左ジャブを突く。モライシュはローを返すが、ユースタキオはワンツーで下がらせる。
蹴りで距離を探り合う両者。ユースタキオが左ローから左フックをヒット。さらに左ボディストレートを伸ばす。強い右ローを当てたユースタキオに、モライシュも右ショートを打ち込む。ケージを背にしてサークリングするユースタキオ。ラウンド終了間際には、下がりながら左ジャブを当てていった。
2R、ユースタキオは左ジャブ、右ロー。対するモライシュは、右ストレートから飛び込み、テイクダウンを奪う。ハーフガードをとるユースタキオへ、パンチを落とすモライシュ。ユースタキオは体を起こし、シングルに切り替えるが、これをカットしたモライシュがバックに回る。ユースタキオは立ち上がるが、モライシュはバックをキープ。モライシュのヒジが後頭部に当たっていると口頭注意が入る。
ユースタキオがモライシュを前に振り落とそうとすると、モライシュはユースタキオの左腕を取りにいくが失敗。ユースタキオはバックに回り、リフトアップを狙う。倒せないとみたユースタキオが引き込もうとするも、モライシュはトップをキープ。パンチを落としていく。ここから目まぐるしいトップの奪い合いが繰り広げられるが、最後にトップを奪ったのはモライシュ。ユースタキオの顔面に大きなパンチを振り落としていった。
3R、モライシュが軽くローを放つと、足払い気味のローで相手のバランスを崩すユースタキオ。続いてスーパーマンパンチを放つが、直後にモライシュの右ハイをもらう。プレッシャーをかけながら、左右のフックをヒットさせるモライシュ。ユースタキオは左ジャブを繰り出すが、モライシュを止められない。モライシュは、ユースタキオの左ジャブに対し、インから右ストレートを放つ。ユースタキオは単発の左を返す。
ユースタキオの右ミドルをキャッチしたモライシュがシングルで倒そうと試みるが、ユースタキオはこれをカット。前蹴りとスピンキックで距離を保とうとする。モライシュはスイッチからロー、ミドル。今度はダブルレッグで飛び込むが、ユースタキオに届かない。左ジャブを突くモライシュに対し、右フックを振るうユースタキオ。互いに決定打がないまま、3Rを終えた。
4R、左ジャブの打ち合いから入った両者。ユースタキオの左フックをブロックしたモライシュは左ハイ。ユースタキオは左のガードを下げ、左ジャブを繰り出す。サークリングしながら、ローとジャブを打つユースタキオ。モライシュも同じくジャブとロー。2分過ぎにモライシュが右ストレートから懐に飛び込むが、ユースタキオは倒れず、再び距離を取る。
モライシュのローに、ユースタキオが左フックを合わせる。しかしモライシュはシングルでグラウンドに持ち込み、すぐさまバックマウントへ。ユースタキオは立ち上がるも、バックをキープしつつモライシュはユースタキオの左足を抱え、ヒザ十字、そしてレッグスプレッドの状態へ。これを耐えたユースタキオ。モライシュはバックマウントをキープしつつ、ユースタキオが体勢を入れ替えようとすると、モライシュもすぐに立ち上がった。
最終R、少し左足を引きづるユースタキオ。モライシュは、その左足を狙って右ローを放つ。動きが落ちたユースタキオだが、ここで右フックをモライシュの顔面にヒット。モライシュも下がり、少し動きが止まったかと思ったが、ここでテイクダウン。しかしユースタキオも抑え込ませず、立ち上がる。互いに疲れを見せながら、パンチを振るい合うなか、モライシュがダブルレッグでユースタキオを倒す。
下からモライシュを抱えるユースタキオ。モライシュも抑え込んでいくが、ユースタキオは左腕でモライシュの首をとり、ギロチンを仕掛ける。首を抜いたモライシュは、そのままトップをキープ。一度離れたが、再びガードの中に入るモライシュ。残り30秒のところで、ハーフガードのユースタキオをモライシュが抑え込んだ状態で、試合終了のゴングを聞いた。
結果はユナニマス・デシジョンでモライシュの勝利。昨年6月に奪われたベルトを取り返すとともに、ユースタキオへのリベンジを果たした。