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【ONE86】ラカイの新鋭ダニー・キンガド戦へ、和田竜光─01─「普通だったらない姿勢で……」

Tatsumitsu Wada【写真】常に理路整然、和田竜光 (C)MMAPLANET

25日(金・現地時間)、フィリピンはマニラのMOAアリーナでONE86「Hero’s Ascent」が開催され、和田竜光がダニー・キンガドと対戦する。

昨年7月のONE初戦となったリース・マクラーレン戦で思わぬ判定負けを喫した和田は、11月のユージーン・トケーロ戦で一本勝ちし、今回のキンガド戦に臨むこととなった。

扇久保博正と並んで国内最強のフライ級ファイターと呼ばれて久しい和田だが、現時点でONEが総力を挙げるワールドGP路線に名を並べていない。キンガドに敗れた若松佑弥のフライ級ワールドGP出場が決まるなか、そのキンガド戦を前に和田の心情を語ってもらった。


──明後日に試合を控えた和田選手です(※取材は23日の夜に行われた)。現時点で初日の計量が行われた状態です。

「ハイ。こっちに来てからも軽く走ったり、釜谷(真)さんに相手をしてもらってミット打ちをしたりして、順調に体調は創ることができています」

──顔のラインもよりシャープになっています。

「そうですね。言っても普段よりも現時点で3、4キロは少ないので顔とかも変化はみられるのですが、だからといって減量がきついとかはないです。今日も飯を食っていますしね」

──ONEのドライアウト禁止、61.2キロという減量も3度目です。かなり慣れてきましたか。

「ハイ、水抜きするより楽ですしね。動きもこっちの方が良いと思います。比べる物差しがないので分からないですが、56.7キロで戦っていた時も減量幅をなるべく少なくしようと切り替えていた時期だったので、以前のように10キロの減量とかしなくなっていたんです。

普段通りの体重ぐらいで動くのが一番だと思っていたところでのONE出場になり、ちょうど自分の考えとここのシステムが合っているというのはあります」

──7月、11月、そして1月で試合というスパンに関しては?

「いつもより今回は短いですが、ケガもなくてグランプリ出場につながるかもしれない試合なので、即答しました」

──フライ級ワールドGPの開催がアナウンスされた時、その映像に若松佑弥選手が使われ、和田選手はなかった。その後も若松選手は日本大会でデメトリウス・ジョンソンとGPを戦うことも発表されています。同じ日本人フライ級のファイターとして、どのような気持ちになりましたか。

「そうっスね。どう思ったかというと、佑弥が出られて何で俺が出られないんだというのではなくて、俺も出たいという感じでした。何しろ自分はONE初戦のリース・マクラーレン戦で負けているので……そこに文句は言えないです。

佑弥も負けていますが、『なぜ佑弥が!』と思うのはキンガド君の方だと思います(笑)。俺は若松に勝っているのに和田と査定試合のような戦いをしないといけないんだって」

──なるほど、キンガドこそ『なぜ?』という気持ちになっていると、

「ハイ、『ふざけんなよ』となるでしょう。でもGPに関して言うと全容が掴めていないですよね。今週末のジェヘ・ユースタキオとアドリアーノ・モライシュのタイトル戦で勝ったチャンピオン、あるいは負けた選手がトーナメントに出るのか。チャンピオンは大シードみたいな扱いになるのかとか、何も分からないですし」

──ライト級ワールドGPと同様に全容が見えてこないというのは確かにあります。

「でも、なにがあろうがキンガドをやっつけるだけです。この試合に勝ったらGPに出られるとか何も言われていなくて、『出れんじゃねぇ』、『出れるっしょ』みたいなところなので(笑)」

──対戦相手としてキンガドの技量をどのように捉えていますか。

「強いと思います。嫌だという感情では、ジェヘ選手よりも嫌です」

──それはどういう部分で?

「ジェヘ選手の方がスタイルや戦い方が、まとまっている感じがします。キンガドの方がハチャメチャ感があって……。何試合かチェックしていると、何かわけの分からないフィジカルの強さが時折り出ていますしね。実際に組んでみないと分からない組みの強さとか、体のバランスがあるかもしれないです」

──若松選手との試合でも、かなり姿勢が乱れている状態からダブルレッグに入ったりしていました。ああいうフィジカルの強さが気になるところだと。

「普通だったらない姿勢でガンガン打って、その打ち終わったバランスのなかで入ってきたりする……そこに一番気を付けたいと思います。テイクダウンされるとリフトされるかドライブされるかは分からないのですが、あのタイミングには気を付けたいです。

フィジカルに関しては、自分のフィジカルには自信はないのですが、フィジカルが強いヤツに力負けをすることが余りない。だからフィジカル自体よりも気になるのは、今言ったような変なタイミングの仕掛けがですね」

──他に気を付けないといけない部分はありますか。

「気を付けているポイントは幾つかあります。サイドキック、スピニングバックキック、ガチャガチャ打ってくる左右のパンチ……その辺ですかね」

──サイドキックでヒザを蹴っていました。

「アレは本当に嫌な攻撃ですね。危ない攻撃だと思います。コナー・マクレガーとかも使いますし、アレをやられると次が入り辛くなります。ダメージがなくても、ああやって止められるかと思い自分の動きに制限が掛けられたりして嫌です。ただし、最初から頭に入っているので驚く部分はなくて。如何に対処していくのかですよね」

<この項、続く

■ ONE86対戦カード

<ONE世界フライ級(※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)
[挑戦者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)ワールドGP準々決勝/5分3R>
ホノリオ・バナリオ(フィリピン)
ローウェン・タイナネス(米国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
和田竜光(日本)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ファディ・カレッド(チュニジア)
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
ライニア・デリダー(オランダ)
ファン・ロン(中国)

<キック・バンタム級/3分3R>
ジョシュ・トナー(豪州)
秋元皓貴(日本)

<キックボクシング・フェザー級/3分3R>
ブラウン・ピーナス(オランダ)
バングプリーニ・ペッチインディーアカデミー(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
イ・スンジョン(韓国)
タン・カイ(中国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
エリアス・マムーディ(アルジェリア)
小笠原裕典(日本)

<キック・バンタム級/3分3R>
モハマド・ビン・マフムード(マレーシア)
鈴木博昭(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
エギー・ロステン(インドネシア)
ヒマンシュ・コシィック(インド)

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