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【ONE85】負けられない一戦=ラスル・ヤキャエフと戦う安藤晃司─01─「感覚の違いに戸惑わない」

Koji Ando【写真】感覚のズレがあることを承知でケージに入るいう安藤 (C)MMAPLAET

19日(土・現地時間)にインドネシアはジャカルタのイストラ・セナヤンで開催されるONE85「Eternal Glory」で、安藤晃司がラスル・ヤキャエフと対戦する。

Legend FCライト級王者からONEに転じ、青木真也の持つONE世界ライト級王座に挑戦し、ロジャー・フエルタにも勝利した実力者は、それ以降3連敗で苦しんでいる。この間、自らのジム=ネバークイットのオープン、母の死もあり年に1度という試合間隔が続いた。

勝負勘にズレが生じたようにも見えた昨年6月のエブ・ティン戦以来、7カ月振りにサークルケイジに立つ安藤にその心境を尋ねた。


──ラスル・ヤキャエフ戦が迫ってきた安藤選手です。もうジャカルタに入られているのですが、順調に試合を迎えられそうですか。

「ハイ、ジャカルタはロジャー・フエルタ戦以来で、前とはホテルも違いますけど東南アジアのなかでディープな感じはしています(笑)。マカオとか楽な場所が続いていたのですが、やりにくいとまでは思わないです。ホテルにはジムがあって、リングとサンドバッグが置いてありますし、そういう意味では良い環境です。わざと空調をきかせないでいるのか、ホテル内もけっこう暑いんですよ」

──空調が聞いていない? それは珍しいですね。

「もちろん日本より暑いですけど、雨期というのもあって強い日差しはないですし、気温もそれほど高くはないです」

──今回のヤキャエフ戦は、ジム運営や指導などの影響があろうがファイターとして本当に落とせない1戦かと思います。

「もちろん勝たないといけない。それが一番です。ジムをやっていようが、僕が試合に出ている以上は言い訳にできないですし。しっかりと結果を出さないといけない。ONEのファイターとして、そういう気持ちです。

ここ3試合、競った試合で勝てていなくて……。でも実力で負けているとは思っていないです。取れる試合も落としているという気もしています。なので、そこをしっかりと見つめてやってきました」

──エブ・ティン戦では試合間隔の長さの影響があったようにも見えました。あのヒザを貰ったことも含めて。

「最後にヒザをもらったことは最終的な敗因になりましたが、立ち上がりから自分自身でも感覚の違いというか、違和感があったんですよね。これではダメだと思い、2Rからは強引に変えて盛り返すことができたのですが、結局はその強引さがヒザを受けたことに通じていると思います。

相手との距離も考えずに攻めていったので、ああいう攻撃を被弾したのでしょうね」

──安藤選手は強いプレッシャーを与え、相手に攻撃をさせないのが持ち味でした。

「それができないので、強引でも何とかしようと思って……。さらに圧力を強くしたのですが、歯車が合っていなかったです。自分の攻撃を当てるために、相手の攻撃も受ける位置で戦っていて。だから今回の試合では、もう歯車が合わないことを前提に戦おうと思っています。

自分の力が落ちている、落ちていないというよりも感覚が変わってくるので。その感覚の違いに戸惑わないようにして戦いたいです」

──前回の負けから練習内容など変更した部分はありますか。

「練習をしていて自分が落ちているとは感じていなかったのですが、自分の動きを客観的に見ることが必要だと思い、スパーリングを動画に撮ってチェックするようになりました。調子が良い時の動き、疲れてからの動きを見て、自分にできることとできないことを把握しようと思ってやってきました。

僕は派手なKOができるファイターじゃないですし、そこを狙うのも違う。距離を意識して練習して、それを動画で確認する。打撃でも寝技でも派手な勝ち方ができる選手ではない。プロセスを一つ飛ばしてフィニッシュできるタイプではないので、一つ一つ丁寧に動いて自分の形を創る。そうすることで試合を支配できるようになる。だからこそ集中して戦う必要があります」

<この項、続く

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