【ONE】テレビ東京での放送が決定!! 放送と通信、新たなメディア展開時代をONEが切り開く──のか!!
【写真】グローバル・スポーツ・メディア・プロパティとして、ONEはかつてなかったメディア戦略を日本で展開していくことになるのか (C)MMAPLANET
28日(金)、ONE Championshipがテレビ東京で放送されることを発表した。
ONEの遂地上波進出が決まった。ONEは今回の放送決定に際し、両者の関係を提携という形で発表した。この複数年のパートナーシップはライブ、録画中継からなるウィークリー・プログラムをBSテレビ東京を含むグループ内で放送していくことが明らかになった。
チャトリ・シットヨートンONEチャンピオンシップCEO兼会長は、「ONEチャンピオンシップがテレビ東京とパートナーシップを結んだことに興奮を禁じ得ません。日本は柔道、空手、剣道、相撲、合気道など、数々の豊かな格闘技、武道の歴史を持つ国です。ONEチャンピオンシップでは世界で最も格闘技を理解した日本の観客たちに、武士道に代表されるマーシャルアーツの真の価値観である尊敬心、思い遣りなどをテレビ東京と手を取り合って伝え、格闘技がさらなる高みを目指すことに誇りに思います」とプレスリリースにコメントを寄せている。
地上波進出が決まったONEだが、日本で注目度が上がるきっかけとなったのはAbema TVとの提携により、今年の4月より1大会で2名の日本人ファイターの出場が確約されたからに他ならない。これにより、ONEを目指す日本人トップ選手が倍増した。来年1月19日のジャカルタ大会には4人の日本人選手がラインナップに名前を連ねているのが、この増加はテレ東との協力体制が築かれたことが関係しているのかもしれない。
気になるのは地上波=テレ東での放送が決定した今、Abemaでのライブ配信はどうなるのかということだ。MMAPLANETではチャトリCEOに尋ねると、「世界で最高のマーシャルアーチストの雄姿をテレビ東京とAbema TVによって、日本のファンに届けられることはとても嬉しい。素晴らしい武士道がONEには存在しているからね」という返答があった。
またAbema TV格闘チャンネル北野雄司プロデューサーも、「AbemaTVは2019年も引き続きONE Championshipのライブ配信を継続します。また『格闘代理戦争』など大型リアリティ番組に関しても、2019年も最低2回の実施を目指しており、すでに格闘コアファンに認知された存在であるONE Championship をより広く若い世代に広げていく試みを続けます」と明言している。
さらに北野氏はテレビ東京とAbemaのコラボレーションにも前向きだと言う。これが現実のものとなると、FOXとUFC Fight Passやパラマウント&Bellatorオフィシャルホームページという連動とは一味違う、経営母体が異なる放送&通信事業主の間に協力体制が敷かれることとなる。ONEを軸に日本の格闘技中継が新しい時代を迎えることになるかもしれない──テレ東での放送決定だ。