【Pancrase302】テイクダウン勝負のライカが、スプリット判定でトラキナスを下す
<女子フライ級/5分3R>
ライカ(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
エジナ・トラキナス(ブラジル)
左ハイから大きな振りのパンチを繰り出すトラキナスが、鋭いローからワンツーを放つ。力強いから粗いフックにライカは頭を下げると、トラキナスがヒザを突き上げる。直後に右フックを空振りしスリップしたトラキナスをケージに押し込んだライカはシングルに入ることができない、ギロチンをセットしたトラキナスは、ヒザを顔面に突き上げながら体を入れ替える。離れたトラキナスは左ハイから右フック、ライカはここも組んでケージに押し込んでいく。
トラキナスはここでも頭を抱え、両者の動きが止まる。残り1分を切り、トラキナスがヒザをボディに入れ背中にパンチを落とす。ラウンド終了まで20秒のところでブレイクが掛かり、最後の打撃戦も手数はトラキナスの方が多くライカはジャッジ3票を失った。
2R、フックの乱打をガードの上からでも構わず続けるトラキナス。ライカは蹴りをキャッチしてテイクダウンへ行くと、トラキナスはガードを取ってギロチンへ。ライカは頭を抜くと。腰をあげて頭をアゴの辺り押し付けていく。トラキナスはガードを開くと、蹴り上げからスタンドへ。直後にライカは組んでテイクダウン、すぐにギロチンから防ぎ腰をあげて体重をかける。
ライカはガードのなかでボディにパンチを入れる展開が続く。ケージにトラキナスを押し込んだライカだが、手数で遅れを取る。トラキナスが立ち上がると、すぐに組み付いたライカに対し、トラキナスもギロチンで受け止めるのみ。トラキナスがヒザを見せ、ライカが腿に鉄槌を落とすぐらいしか攻撃はなく2Rが終了──ライカが取り返した。
最終回、ライカは右を伸ばし、トラキナスのフックに組もうとする。そこに右を当てたトラキナスが、ショートのアッパーへ。ライカはダブルレッグでトラキナスをケージまでドライブする。ここから試合が止まり、ブレイクが掛かる。ライカは左フックをヒットさせ、さらに左ジャブを伸ばす。トラキナスはパンチの回転数と勢いが落ちるが、それでもライカの前進にフックを当てていく。さらにガードの上から左ハイを蹴ったトラキナスは、ローに左ジャブを合わされる。
残り2分を切り、前に出たライカだが右を空振りする。トラキナスが右から左右のフックを連打し、ハイキックを顔面に当てる。直後にテイクダウンを決めたライカは、ガードの中でワキ腹へのパンチを連打する。トラキナスはラバーに取ろうと自らの左足を両腕で掴んで引き寄せる。ラカイはスラムを4度見せたがガードは解けず。そのままタイムアップとなり、ライカすぐに勝利をアピールしスプリット勝利を手にした。
インパクト重視の2017年規定からすれば、トラキナスが優位と思われたが……テイクダウンで流れを掴んだとしてジャッジ2人はライカの勝利を支持したということだろうか。