【Pancrase302】スプリットでヒヤリ、井上学が自分を貫き7年振りにパンクラスで勝ち名乗り受ける
<フライ級/3分3R>
井上学(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
杉山廣平(日本)
サウスポーの構から右ロー、左ミドルを見せる井上に対し、杉山は左右に回りつつ左ジャブを伸ばし、右ストレートを放つ。井上はシングルを切られた直後に組みつくが、杉山が離れる。その杉山のハイキックをキャッチしてテイクダウンした井上。杉山がすぐに立ち上がりケージを背にして倒れない。ボディロック、シングル、アンクルピックを狙う井上だが、杉山は倒れない。シングルで蹴りを見せつつ組みへ行く井上に対し、エルボーやパンチを入れて耐えた杉山。井上が一旦下になってシングルを仕掛けるも、結局初回は上を取れなかった。
2R、蹴りを掴んでシングルに出た井上がケージに杉山を押し込む。杉山は頭を刈って離れエルボーを当てる。続くシングルでガードを取り、そこからシングル&ボディロックに移行した井上がバックに回りテイクダウンへ。横周りで寝技に持ち込み、足を一本フックした井上はそのままトップを取り、肩固めを仕掛ける。ニーインで絞める井上に対し、杉山は足を戻しスクランブルへ。ケージを背に立ち上がった杉山を井上が押し込んだ状態で2Rが終わった。
最終回、杉山は左右に回ってローを蹴る。井上は正面が組みつき、スイッチを許さずシングルレッグからダブルでケージに押し込む。エルボーを打って耐える杉山に対し、井上はダブルやシングルと攻め手を変えてついにはアンクルピックで倒しつつ、バックに回り込む。
ワンフックで横に崩し、2Rと同様に寝技に持ち込んだ井上が杉山のマット側の足をフックし、胸を合わせることができなくしトラックポジションへ。ツイスターでなくバックを選択した井上が、グラップリングで自らの戦いをやり切り──ジャッジ1人が杉山をつけ苦笑いの判定勝ちを手にした。