【Bellator210】ライト級生き残りマッチは、ヤマウチが接戦を制しヴェイケルにスプリット勝利
<ライト級/5分3R>
ゴイチ・ヤマウチ(ブラジル)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
ダニエル・ヴェイケル(ドイツ)
ベラトール史上、最大のプレリミカードと実況された一戦。ライト級転向のヴェイケルに対し、ヤマウチの上半身は明らかに大きいか。サウスポーのヤマウチに、指をマットと並行に伸ばすなという注意が入る。右フックを当てたヴェイケル、ヤマウチはサイドキックを見せる。左ストレートを2発入れたヤマウチに対し、ヴェイケルが組みついてテイクダウンに成功する。オモプラッタを防いでスタンドに戻ったヴェイケルはクリンチから崩しを狙う。踏み止まったヤマウチはヴェイケルの前進に左を合わせた。
静かな展開だった初回を終え、2Rは距離がやや近づいたか。右フック2発で前に出たヴェイケル、ヤマウチも左を返し、さらに左ミドルを蹴り込む。ヴェイケルも右ミドルを返すなど、手数が増えたなかでの主導権争いが続く。ハイとローの蹴り合い、一定の距離が縮まらないなか、時折りヤマウチの左がヴェイケルに届く。
その左を被弾したヴェイケルが一瞬怯むも、右を振るって前に出る。ここでヤマウチが左ミドル、そして左ストレートをヒットさせる。圧力で上回るヤマウチが2Rを取った。
最終回、ゴイチは左ハイを繰り出し、ヴェイケルの踏み込みをバックステップでかわす。ヴェイケルは右を一発当て、続けざまに距離を詰めて右をヒットさせる。ローの交換から、3Rにしても主導権争いは続き、ヴェイケルが蹴り足を掴んで一瞬ヤマウチに尻餅をつかせる。すぐに立ち上がったヤマウチに対し、ヴェイケルの右ボディが急所に入り、インターバルを要求する。再開後、右→左のコンビネーションを当てたヴェイケルが手数で上回ってきた。
ヤマウチはオーソから右ミドルを蹴り、続いてヴェイケルのテイクダウン狙いをがぶってバックへ。この動きにガードを選択したヴェイケルは背中をマットにつけパスを許してしまう。ハーフに戻しヴェイケルに、左のパンチを連打したヤマウチ。ヴェイケルがキムラを仕掛けたところでタイムアップに。
初回はテイクダウンを奪ったヴェイケル、2Rがヤマウチ。3Rはヴェイケルが優勢ながら、最後に下になり殴られたことが、どのように判断されるか。ジャッジはこの接戦で、スプリットながらヤマウチを支持した。