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【UFN139】残り1秒、左をかわしたロドリゲスが右ヒジ突き上げ──ジョン・チャンソンをマジックKO!!

<フェザー級/5分5R>
ジャイー・ロドリゲス(メキシコ)
Def.4R4分59秒by KO
ジョン・チャンソン(韓国)

構えを変えるロドリゲスのローで、バランスを崩したジョン・チャンソン。すぐに姿勢を元に戻すが、ロドリゲスが引き続きローから左ジャブを伸ばす。ショートの連打で前に出たジョン・チャンソンは、ローでバランスを再び崩し、右ストレートを被弾する。さらにローを続けるロドリゲスに対し、ジョン・チャンソンは首相撲からダーディーボクシングでパンチを連打する。

関節蹴りを連続で見せるロドリゲスが、右ローに左ジャブを合わせる。ジョン・チャンソンも前蹴りからワンツー、さらに右ローから左&右フックを打ち返す。ロドリゲスは右前蹴りを顔面に届かせ、ジョン・チャンソンのラッシュをサークリングでかわして関節蹴りへ。左ジャブを入れ、前に出たジョン・チャンソンのローをカットしたロドリゲスが左ミドルを空振りもテイクダウン狙いへ。下になったジョン・チャンソンがスイープ&スクランブルに持ち込み初回が終わった。

2R、引き続きサイドの関節蹴りを放つロドリゲスが、サイドキックを顔面に届かせる。ジョン・チャンソンのワンツーに対し、後回し蹴りを放ったロドリゲス。ジョン・チャンソンはミドルから組んでケージに押し込む。ロドリゲスが体を入れ替え、ヒザ蹴りがジョン・チャンソンの急所に入る。試合は一時中断し、再開後に蹴りの応酬を両者が繰り広げる。

クリーンヒットはないなか、ロドリゲスは左ハイに続き、左ローを蹴っていく。ジョン・チャンソンは右ストレートを伸ばし、ワンツーで距離を詰めてクリンチへ。離れて、再び蹴りを見せる両者が、右を相打ちする。打撃の交換が続くと思いきやジョン・チャンソンはロドリゲスのスピニングエルボーを被弾しつつ組むが、流血を見る事態に。

3R、やや疲れ見えるジョン・チャンソンだが、ここから乱打戦に持ち込むことができるのが彼の強みだ。そのジョン・チャンソンがプレッシャーを強めようとしても、ロドリゲスはサイドキックから回転系の蹴りを繰り出してペースを譲らない。ワンツーを振るって前に出るジョン・チャンソン、ロドリゲスは前蹴りで突き放す。ロドリゲスは左ミドルを入れるが、パンチの圧力はジョン・チャンソンが上か。

対してロドリゲスは軌道の変わる変則的な蹴りで距離を作ろうとする。ジョン・チャンソンが右フックを当てるが、ロドリゲスは右ジャブから左ストレート。右ハイをキャッチしたジョン・チャンソンが押し込みにかかる。前転から立ち上がったロドリゲスがロングフックを当てる。両者ここから相手の出方を伺うパンチの打ち合いに。ロドリゲスのサイドキックをかわし、左フックに右を合わせようとするなどカウンター狙いとなったジョン・チャンソン。ロドリゲスは最後に前転から組み付き、離れぎわにスピニングバックフィストを見せた。

4R、蹴りで距離を取るロドリゲスはジョン・チャンソンの前進に、カウンターの左フックを当てる。二段蹴りや右ジャブで距離を支配するロドリゲスに対し、ジョン・チャンソンもワンツーから左フックを当てる。左のダブルを繰り出すジョン・チャンソンに対し、左ミドルを見せ、前転から足を絡ませにいったロドリゲスがスピニングバックフィスト、さがりながらもパンチを当てるジョン・チャンソンをリードして最終回を迎える。

5R、ハグをして離れた両者。ジョン・チャンソンがワンツーで前に出る。互いに右ストレートや左ストレートを届かせた、スピングバックフィストのロドリゲスは構えを変えてスーパーマンパンチを狙う。踏み込んで右オーバーハンドを当てたジョン・チャンソンはジャブを差し合い、右を見せて組んでいく。ヒザを放ち離れたロドリゲスはダブルレッグを切り、右ストレートを当てる。

残り2分半、両手を挙げたロドリゲスと間を取ったジョン・チャンソンは、ここで握手を求める。観客の歓声が起こり、ロドリゲス右ハイ、ジョン・チャンソンは左フックを打ち込む。飛び込んで鉄槌と変則的な動きを続けるロドリゲスに対し、ジョン・チャンソンはあくまでもパンチでラッシュをかける。その前進をいなし、残り10秒で両手を広げて握手を交わした両者。

最後の打ち合い、ジョン・チャンソンの前進をダックしたロドリゲスが、左ストレートに対して──なんと頭を下げた状態で右ヒジを突き上げる。この一撃をアゴに受けたジョン・チャンソンが頭からキャンバスに沈み、試合は決した。

史上初、そして歴史に残るロドリゲスはKO勝ちをした。

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