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【ONE81】暫定王者ケビン・ベリンゴンが正規王者ビビアーノをスプリットで下し王座統一

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)王座統一戦/5分5R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
Def.2-1
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)

ビビアーノの左ローをよけ、右ローを捌いたベリンゴンがオーバーハンドからのテイクダウンへの予防線かアッパーを繰り出す。さらに後回し蹴りをベリンゴンが繰り出し、大きな歓声が起こる。左右のフックを放ったビビアーノは足を取りにいき、反応したベリンゴンに右を当てる。その前にローが急所に入っていたと、レフェリーがブレイクを命じベリンゴンに回復の時間を与える。

再開後、打撃で行くとみせダブルレッグに出たビビアーノがケージにベリンゴンを詰めて、テイクダウンに成功する。ハーフで抑えるビビアーノに対し、ベリンゴンはパスを許さないように戦う。細かい鉄槌を落としワキ差しパスに出たビビアーノだが、ベリンゴンがブリッジから立ち上がることに成功する。ベリンゴンはボディに後回し蹴りを突き刺し、直後に同じ技で顔面を狙う。距離を取るビビアーノは最後に同じく後回し蹴りを見せたが初回は劣勢となった。

2R、左のサイドキックを繰り出したベリンゴン。ビビアーノは後回し蹴りにも右フックを返して、そのままダブルレッグでテイクダウンを決める。枕で固めたビビアーノは、トップながら自分も足をクラッチし、まずはスクランブルさせないよう抑えこむ。左ワキを差しパスを狙うビビアーノをまたもブリッジで落とし、立ち上がったベリンゴンはスピニングバックフィストを空振りする。

パンチの精度は低いベリンゴンが、後回し蹴りへ。ONEの判定評価にあった攻撃を見せるベリンゴンに対し、ビビアーノは一気にダブルレッグを決める。バックを取り、両足をフックしたビビアーノが腕十字を仕掛ける。ベリンゴンは左腕が伸びながらも、頭をクラッチから抜いていく。一度はトップで固めなおしたビビアーノの2度目の十字に対し、ベリンゴンは頭を刈らせず立ち上がりトップを取る。ベリンゴンが勢いのあるパウンドを連打すると、ビビアーノが顔を背けガードのままタイムアップを迎えた。

3R、ベリンゴンは消耗が目立つが後回し蹴りを繰り出す。ビビアーノは左ミドルをキャッチし、ベリンゴンが体を捻って足を引き抜く。ワンツーを伸ばしたビビアーノ、ベリンゴンも左ジャブを届かせる。続く後回し蹴りをかわしたビビアーノに対し、ベリンゴンは足を使うようになり左右に回る。ジャブを伸ばして左に回るベリンゴンを追いかけるビビアーノが左ミドルからシングルレッグへ。

ダブルに切り替えてテイクダウンしたビビアーノは、腰を切れなくしてマウントを奪う。残り30秒、しがみつくベリンゴンからハイマウントを取ったビビアーノがパンチを連打したところで、タイムとなった。

4R、打撃のダメージというよりも組技に対する打撃の優位性で試合をリードするベリンゴンが後回し蹴りを2つ見せ、サイドキックを繰り出す。ビビアーノは右フックを当て、スピニングバックフィストをかわす。3Rと同様にビビアーノはまたも左ミドルからのダブルレッグへ。一度は切ったベリンゴンだが、体力を消耗し粘り強さもなくなり、直後のダブルレッグでテイクダウン&パスを許す。

サイドで抑えられ、スクランブルのために一気に動くベリンゴンはこれを潰されビビアーノがしっかりと抑える。マウントを取ったビビアーノ、ベリンゴンのブリッジに背中に回り落ちそうになると腕十字へ。ここでベリンゴンのロールで腕を抜かれそうになったビビアーノは、スタンドを選択し下にならないように判断した。

打撃戦で、ロー&右ハイを繰り出すベリンゴン。ビビアーノのダブルレッグを切り、ショートの連打を見せる。と、ビビアーノの右ローに右を合わせたベリンゴンが、ダウンを奪う。オセロの一手でポイントか稼ぐベリンゴンが、最後の5分を残し優位に立った。

最終回、ローを2発見せたビビアーノに対し、ベリンゴンは後回し蹴りで客を沸かせ、右ローを蹴る。ビビアーノは右ローを返すが、テイクダウンを切られて右フックを被弾する。パンチの勢いを増すベリンゴンは、ローをかわしてガードの上から右ハイ、そしてスピニングバックキックへ。

ローを蹴って離れるベリンゴンを追いかけるビビアーノは、スピニングバックキックに背中を取りに行く。走って逃げたベリンゴンは、ダブルに距離を取りローに右を合わせようとする。残り30秒、ベリンゴンは距離を取って蹴りを繰り出す。右手を挙げ、試合中にも関わらず握手をしようとし、時間を稼ぐ。

試合巧者のベリンゴンは、このままタイムアップを迎え勝利を確信。ストライカーは攻撃をかわすことが許され、グラップラーは前に出続けないといけないONE裁定──結果はスプリットでケビン・ベリンゴンが判定勝ちし、王座統一を果たした。

「ビビアーノを凄く尊敬している。勝つにはハードな時間を過ごした。ゲームプランはKOだった。でも、ビビはタフで蹴りを入れたけど本当にタフだった」とチャンピオンは勝利を振り返った。

対してビビアーノは「負けは認めるよ。接戦だったしね。2Rに彼の腕がどうなったか。う~ん、でも何も言わないよ。家に帰って試合を見てみる」と話した。

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