【Special】挑戦、Evolve MMAトライアウト─02─澤田龍人「あの環境で練習し続けたい」
【写真】昨年11月にイヴォルブで練習を行い、3月から3カ月の間再びシンガポールで練習していた澤田。イヴォルブの良さを知っているだけに合格したい想いも人一倍強い(C) MMAPLANET
8月29日(水・現地時間)、Evolve MMAが発表したトライアウトがついに9日(金・同)からシンガポールで始まる。
イヴォルブMMAでは、15日までのトライアウトで合格したファイターは3年契約で年俸48000ドル(約530万円)、住居の提供、マネージメントによるキャリアップとスポンサーの獲得のサポートを受け、イヴォルブMMAでのトーニングが約束される。
書類審査を通った70名のファイターから、20名という枠に残るのは誰になるのか。MMAPLANETでは日本か参加する7名のファイターの意気込みをトライアウト開始までお伝えする。
Evolve MMAトライアウト・チャレンジ企画、第2弾は澤田龍人の意気込みをお届けしたい。
──澤田選手は3月からイヴォルブMMAで練習するために日本を離れましたが、今は拠点をどこに置いているのですか。
「今は東京に戻ってきています。3月にシンガポールに行き、7月のウォリアーズシリーズの前に日本に戻って来てAACCでまた練習をしています。
今年はONEウォリアーズシリーズで試合が組まれるので、その前に海外の雰囲気を経験しておきたくて、イヴォルブで練習をしたという形でした」
──そのようななかでトライアウトの存在を知ったということですね。
「ハイ。トライアウトの存在を知った瞬間に絶対に受けようと思いました。日本だと一つのジムで全てを練習するというのは難しいのですが、イヴォルブだと一カ所でできる。それを体験し、あの環境で練習し続けたいので絶対にトライアウトを受けようと。
短期間で練習してきたのですが、やはり生活がずっとイヴォルブにいることはできなかったです。だからこそ、練習して収入があるという状況を手にして、ずっとあの環境で練習し続けたいと思いました。AACCの阿部(裕幸)先生と岩﨑(達也)先生にも相談して、二人とも『若いうちに経験しておいた方が良い』と言ってくださいました」
──一カ所で練習できるという以上にイヴォルブに惹かれる部分はありましたか。
「そこに関連してくるのですが、ムエタイ、柔術、レスリングと全ておいて一流の選手が揃っていて、トップレベルの練習ができるという部分ですね。イヴォルブに行って、ムエタイや柔術の難しさを改めてイチから学びました」
──トライアウトを受ける身として、3カ月一緒に練習していたことはアドバンテージになると思いますか。
「書類審査にしても、何人受けるか分からないですが、外されることがないよう願っていました。ただ、イヴォルブを知っていても、トライアウトに集まる選手は凄い力を持っている人が多いと思うので、向こうで練習したことが僕のアドバンテージになると思っていません。と同時に、イヴォルブで練習してきた経験があるので、トライアウトを受けることに関して不安も全くないです」
──ウォリアーズシリーズのトライアウト、そしてイヴォルブでの練習とウォリアーズシリーズ出場と、これまでと違う経験をしてきたことで、トライアウトを受けることに対し、以前の自分とは違うという思いはありますか。
「ハイ、良い経験ができたと自分で思っています。ウォリアーズシリーズでも良い勝ち方ができたので、そういう部分でも良い経験ができました」
──ウォリアーズシリーズに関しては、あの対戦相手を考えると修斗で世界王座を争った澤田選手が苦戦をしてはいけない。一本勝ちぐらいしてもらうと困るという気持ちでした。
「ハイ。その通りだと思います。修斗で戦ってきた選手の方が強かったです。ただ、去年の10月に修斗のタイトルマッチで負けてから、今後の方向性が見えなくなっていた時に、11月に岩﨑先生にシンガポールに連れて行ってもらい、ONEを見た時に絶対にここで戦いたいと思ったんです。
そうしたらウォリアーズシリーズのトライアウトに受かって、そこを目指せるようになりました。修斗で戦っている時と、シンガポールで戦うのでは全く雰囲気も違いますし、そういう面でも新しい経験になったので、絶対にプラスになっていると思います。とにかくウォリアーズシリーズで勝つことが重要でした。
イヴォルブに所属できればONEで戦う可能性は広まるはずですし、今の僕が日本で戦うよりチャンスは広まると思っています。だから、トライアウトには絶対に受かりたいです」
──では最後にトライアウトに賭ける意気込みをお願いします。
「5日間、自分の良いところをアピールしたいと思います。レスリングと同時に空手をやってきたので、空手の良いところを見せられたらと思います」